ファスティングでなぜか太ってしまう人必見!歴30年の超回復コーチが教える〈ファスティングの正解〉
一定期間、飲食を厳しく制限するファスティング。体が浄化され、体重も減ると人気の健康法ですが、かえって太ってしまったという人も。食事制限したのに太る仕組みと、正しいやり方を、ファスティング歴30年の超回復コーチ・角谷リョウさんが回答!
ファスティングは、やり方を間違えると100%リバウンドする!
僕は普段、睡眠コーチ・超回復コーチとして活動していますが、ファスティングトレーナーとしても10年以上のキャリアを持っています。その視点から言わせていただくと……ファスティング、めちゃくちゃ体に良いので、絶対にやった方がいいです!
メリットは、食事制限をすることで、胃腸を休ませることができる。体内に滞留している、インドールやスカトールという悪臭ガスを排出できるので、アンチエイジングにもいい。
ただ、やり方を間違えてしまうと、かえって太りやすくなるだけでなく体調も悪くなるので、注意してください。
なぜファスティングで太るのか
ファスティングで、なぜ太るのかというと、それは脂肪ではなく筋肉を燃焼させてしまったから。間違ったファスティングは、終了後すぐに太ります。なぜなら、食事量は以前と変わらないのに、筋肉量は減っている(=基礎代謝が減っている)ので、その反動で脂肪が増えていく、というまさに「ダイエットのリバウンド」そのものなんです。
また、誤解している人が多いのですが、ファスティングの効果は痩せることではありません。ファステングする目的は、味覚と満腹センサーをリセットすること。それができると薄味&食事量が減っても満足できるので、自然に痩せていく、体の調子がよくなるという流れになります。
ファスティングには、失敗の歴史がある
ファスティング=断食は、以前から人気の健康法です。とても長い歴史があり、それは失敗の歴史でもあります。
ファスティングの第1世代=ガチ断食は「基本、水しか飲まない」というもの。これは危険です。体に即、飢餓スイッチが入ってしまうので、ファスティングが終わったと同時に、ほぼ確実にリバウンドします。
第2世代は、酵素ジュース。これは体にいいことしかないのですが……美味しくないので、つらい(苦笑)。1度トライしたものの、2度とやりたくない、という人が多いです。
リバウンドしにくいファスティングは
僕のおすすめは、第3世代のファスティング、食事の置き換えです。食べられるものの幅が広がるので、自分の好みの味で、無理なく継続できるので、安全でリバウンドしにくい!
ファスティング後の普通食に、実は正解はありません。本当に個人差があるので、ファスティング後、ご飯を食べると調子がいい人、パンの方がいい人などさまざま。ここはトライ&エラーを繰り返して、自分だけのベストなファスティングを見つけていきましょう。
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教えてくれたのは…角谷リョウさん
1970年、名古屋生まれ。上級睡眠健康指導士。 NTTドコモ、サイバーエージェント、損保ジャパンなど160社以上、15万人以上のビジネスパーソンの睡眠改善をサポートしてきた実績あり。 認知行動療法や心理学をベースにした独自の睡眠改善メソッドによるサポートは評価が高く、講義・サポート依頼が殺到。 また、経営者1,000人以上の睡眠改善を通じて得た経験を活かし、現在は経営者特化型のサポートも実施中。 著書『働くあなたの睡眠術』は台湾・中国・韓国で翻訳出版されるなど、ベストセラーとなっている。 「人は、強制されても生活や行動は変わらない」をモットーに、楽しくみずから自分を変えたくなるようなサポートを追求している。LIFREE 株式会社共同創業者。著書に『働くあなたの快眠地図』(フォレスト出版)、『働く50代の快眠法則』(フォレスト出版)がある。2024年9月にYouTubeチャンネル「睡眠先生リョウ【仕事に超役立つ睡眠術】」を開設。最新著書『超熟睡トレーニング』(Gakken)が発売中。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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