「体が重い」「元気がでない」疲れた時に食べるべき〈今が旬〉の果物とは?管理栄養士のおすすめ3つ
少しずつ肌寒さを感じるようになってきた秋の季節。夏の厳しい暑さや紫外線などで、「体が重い…」「なんだか肌や髪に元気がない…」と疲労感を感じている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、疲れた時に食べるべき今が旬の果物についてご紹介します。
疲れを回復するために摂っておきたい栄養素は?
まずは、疲れを感じた時におすすめの栄養素についてご紹介します。
ビタミンC
病気に対する抵抗力を高めるなど健康維持を助け、コラーゲン合成の材料にもなる栄養素です。皮膚のメラニン色素の生成を抑えるため、疲れた体だけではなく疲れた肌をケアするのにもおすすめです。また、ストレスによって起こる酸化を予防する抗酸化作用もあり、毎日継続的に摂取することが望ましいです。
カロテン
野菜や果物に含まれる赤や黄色の天然色素成分のことです。体内でビタミンAに変換され、目や皮膚の粘膜を健康に保ち、免疫力の強化も期待できます。油と一緒に摂ると吸収率が高まるので、チーズやナッツなどと一緒に食べるのがおすすめです。
鉄分
体全体へ酸素を運び込み、活動的な体を作るためになくてはならない栄養素です。鉄分が足りず貧血状態になると、疲労感や食欲不振、集中力の低下などがみられます。鉄分だけを摂っても吸収されにくいため、タンパク質やビタミンCと一緒に食べると効果的です。
疲労回復におすすめ!今が旬の果物
柿
シャキシャキの歯ごたえと鮮やかなオレンジ色が特徴的な柿。スーパーに並ぶと秋が来たなと感じる果物のひとつですよね。柿には上でご紹介したビタミンCやβ-カロテンが含まれています。さらに、タンニンというポリフェノールも含まれており体の酸化を助けてくれる効果が期待できます。
いちじく
夏の終わりから秋に向けて旬を迎える、甘い香りと濃厚な味わいが特徴的ないちじく。ビタミンや食物繊維、鉄分も含まれており、疲れたときにうれしい栄養素がたっぷりと詰まっています。生はもちろん、コンポートなど加熱してもおいしくいただけますよ。さらに、ドライフルーツだと食物繊維や鉄分の含有量がアップするので、生が手に入らないときはドライフルーツもおすすめです。ただし、アレルギー体質や、お腹の調子が悪い方は様子を見ながら食べてくださいね。
りんご
シャキシャキの食感と爽やかな甘みがおいしいりんご。りんごには、ビタミンCや食物繊維、カリウムがバランスよく詰まっています。特に皮の部分には食物繊維が多く含まれており、腸内環境を整えることで疲労回復にもつながるので、できれば皮ごと食べましょう。
果物の適切な摂取量をチェック
厚生労働省の食事バランスガイドによると、果物は「1日あたり200g」摂取することが望ましいとされています。ですが、「値段が高い」「食べるまでが面倒」といった理由で、20代〜40代は摂取量がかなり少ないというデータがあります。現在は、カットフルーツや冷凍のものなど手軽に食べられるものが簡単に手に入るため、いつものおやつがわりに果物を取り入れてみてくださいね。
まとめ
疲れたときに食べるべき秋に旬を迎える果物をご紹介しました。果物が持つ甘みや酸味は味覚をさっぱりさせてくれますし、ビタミンCやβ-カロテンなど疲労回復にうれしい栄養素が詰まっています。毎日の食卓に旬の果物を取り入れて、疲れに負けない毎日を過ごしましょう。
参考サイト;
AUTHOR
野口久美子
管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。
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