【バナナ】そのまま食べたら損!一緒に食べると肌が若返るちょい足し食材とは?管理栄養士が解説
忙しい朝や小腹が空いたときに大活躍するバナナは、日常生活に取り入れるのに最適な果物です。エネルギーの供給源として非常に優れているだけでなく、栄養価が高いのも特長です。食物繊維が含まれており、消化を助け、腸内環境を整える働きがあります。そんなバナナですが、少しの工夫でさらに美肌効果も期待できます。
「バナナ」の栄養価
バナナは、甘味の成分「糖質」に特長があります。でんぷん、ブドウ糖、果糖、ショ糖などさまざまな糖質を含んでおり、これらは体内で消化吸収される速度が異なるため、ゆっくりと吸収されて空腹感を抑える効果があります。さらに、バナナに含まれる食物繊維は不溶性で、消化をゆっくり進めるため腹持ちが良く、腸内環境を整える働きもあります。腸内環境はお肌のコンディションと密接に関わっているため、美肌にも効果的です。
バナナには美容に役立つ栄養素も豊富に含まれています。
ビタミンB6
バナナはビタミンB群の中でも特にB6が豊富です。100gあたり0.38mgを含んでおり、これは他の果物と比べても多い量です。ビタミンB6は肌のターンオーバーを促進し、皮脂量を調節することで肌の調子を整え、若々しさを保つのに役立ちます。また、肌や髪の元となるたんぱく質を構成するアミノ酸の代謝をサポートするため、美肌や美髪にも貢献します。さらに、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの合成にも関与しています。
カリウム
バナナはカリウムも多く含まれています。100gあたり360mg含まれており、パイナップルの150mgと比べて2倍以上です。カリウムはむくみを防ぎ、肌トラブルの予防にも役立ちます。また、細胞の代謝に必要なカリウムをしっかり補給することで、皮膚細胞の活性化と再生を促します。
モリブデン
バナナは、他の果物にはほとんど含まれないモリブデンも多く含まれています。100gあたり360mg含まれており、パイナップルの150mgと比べて2倍以上です。カリウムはむくみを防ぎ、肌トラブルの予防にも役立ちます。また、細胞の代謝に必要なカリウムをしっかり補給することで、皮膚細胞の活性化と再生を促します。
バナナにちょい足し!おすすめは「抹茶」
お肌の若々しさに貢献するバナナですが、さらに「ちょい足し」することで効果をアップさせることができます。おすすめは「抹茶」です。
抹茶は、煎茶などの抽出液として飲むお茶とは異なり、粉末にした茶葉をそのままお湯に溶かして飲むものです。もちろん、お料理にも使えます。抹茶は煎茶と比較して、ビタミンやミネラルが豊富で、特に「カテキン」の含有量が圧倒的に多いです。
カテキン
カテキンはポリフェノールの一種で、フラボノイドの一部であるフラバノール類に分類されます。ポリフェノールはほとんどの植物に含まれる色素や苦渋味成分で、カテキンはお茶特有の渋味や苦味をもたらす成分です。カテキンには脂肪燃焼をサポートする効果があり、ダイエットに役立ちます。さらに、血糖値や血中コレステロールの上昇を抑える働きがあり、生活習慣病の予防にも貢献するとされています。
バナナに抹茶をプラス!おすすめレシピ
抹茶&バナナ蒸しケーキ
バナナは加熱することで甘味が増し、風味も良くなるため満足感が得られ、抹茶の風味ともよく合います。米粉を使っているのでヘルシーですが、ややパサつきやすい食感を、間に挟んだ薄切りバナナがしっとりとさせる役割を担った蒸しケーキです。
【材料】2~3人分
バナナ 1本
米粉 90g
きび砂糖 大さじ1
抹茶粉 大さじ1~2杯
ベーキングパウダー(できればアルミフリー) 10g
牛乳または豆乳 100cc
オリーブオイル 大さじ1
【作り方】
1.バナナを薄く切ります。
2.ボールに米粉、きび砂糖、抹茶粉、ベーキングパウダーを入れて、牛乳(豆乳)を少しずつ注ぎながらよく混ぜる。均一に混ざったら、オリーブオイルも加えてさらに混ぜる。(★生地)
3.タッパーなどの耐熱容器にクッキングシートを敷いて、その上に★の生地を半分流し入れて表面をなるべく平らにする。
4.薄切りにしたバナナをまんべんなく並べる。※あまり隙間を作らないことがポイント
5.残りの生地をバナナが隠れるように容器に入れて、1段目と同じように表面をなるべく平らにした上に残りのバナナをのせる。
6.ラップをせずに電子レンジで600w、4分加熱する。
7.加熱したら、電子レンジから取り出し、表面が乾燥しないようにラップなどで蓋をする。
完成
【参考文献】
文部科学省,日本食品標準成分表2020年版(八訂)
文部科学省,日本食品データベース
AUTHOR
亘美玲
管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。 2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、 産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。 離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。
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