【バナナ】ひと手間加えれば10日ほど長持ち!あの部分をカットするだけ?「バナナの上手な保管方法」
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様々な栄養のあるバナナは夏にもおすすめの果物。そんなバナナを常備している家庭は多いのではないでしょうか。しかし暑い時期のバナナはすぐに熟れがち。少しでも長期間バナナを保管しておきたい!そんな方はぜひお試しください。
バナナの保管に最適な気温は?
バナナは亜熱帯の植物。保管温度は約15℃~20℃くらいが適温と言われ、風通しの良い場所を好みます。また約13℃以下/約25℃以上になると傷みやすくなり、バナナの保管は常温で果肉が地面について傷まないようにぶら下げておくのが良いとされています。しかし、夏場の冷房のついていない閉め切った部屋は風通しも悪く、40℃を優に越える環境になります。その場合は冷蔵保存がおすすめですが、冷蔵庫内の温度は13℃以下であるため、逆に低温障害による傷みも発生します。
そこで、常温保存がむいていない夏場の、バナナの上手な保存方法をご紹介します。
バナナの上手な保存方法
1.バナナを1本1本カットして分ける
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バナナは自身が分泌する植物ホルモン、エチレンガスにより収穫後(購入後)も追熟していく果物です。黄色く熟したバナナの輸入は、植物防疫法により禁止されているため、青いうち輸入され、日本で黄色くなるまで追熟させています。房にビニールが巻かれているバナナが時々ありますが、バナナのエチレンガスは房から多く発生するため、追熟を抑えるためにビニールが巻かれています。
そのため、エチレンガスの発生を少しでも抑えるために、まずはバナナの房をカットし、1本1本をばらします。
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手で引きちぎったり、包丁でのカットでも良いですが、バナナの果肉を押しつぶしてしまう可能性があるので、ハサミをおすすめします。
※ハサミでカットする際も、果肉が傷つかないように少し浮かせてカットすると良いでしょう。
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特に気を付けたいのがこの房の部分。バナナをはじめパイナップルやアボカドなどの輸入された野菜や果物は枝や茎からカットした部分がカビている場合があります。悪くなる原因にもなりますので、しっかりと取り除くようにカットしましょう。※購入の際は、カビていないものを選ぶようにするのも長持ちするポイントです。
2.エチレンガスを抑える
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手間でなければエチレンガスが発生しやすい部分をラップで覆い、輪ゴムで留めます。
3. ビニール袋に1本ずつわける
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ひとつずつ房をラップで包まなくても、1本ずつエチレンガスが漏れない袋に入れて保管するだけでも追熟の速度を遅らせることができます。
※1本が手間な場合は、他の野菜や果物から出るエチレンガスを防ぐためにまとめて袋に入れるだけでも追熟の速度は遅くなるでしょう。
4.保冷バッグに入れてから冷蔵庫(野菜室)で保管
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バナナは13℃以下になると低温障害で傷みやすくなりますが、冷蔵庫は野菜室でも10℃以下がほとんど、冷えた野菜室だと5℃以下にもなります。保冷バッグに入れてから保管することで、外気からの冷気をシャットアウトでき、バナナの適温に近い状態で保存することができます。
バナナの皮が黒くなる理由
冷蔵庫に入れていたバナナ全体が、濃い茶色に変色してしまった経験はありませんか。 バナナは適温以下(約13℃以下)になると低温障害で皮が黒くなります。 冷蔵庫の中でも特に、冷気口の近くやチルドなどで保管した場合は一日で黒くなってしまいますので、保管場所には気をつけましょう。 野菜室やおすすめした保冷バッグに入れてから冷蔵庫で保管するようにしましょう。
バナナが柔らかくなりすぎてしまったら?
腐っていないバナナの場合は、皮をむいてラップに包み冷凍するのが良いでしょう。低温で黒くなってしまったバナナは特に柔らかくなりやすいのでお気を付けください。夏場はアイスの代わりにそのまま食べたり、スムージーやヨーグルト、自家製アイスを作る際に加えるのもおすすめです。
青みがかったバナナやオーガニックのバナナの購入もおすすめ
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バナナは熟す前の青いバナナの状態で輸入されるとお伝えしました。バナナはエチレンガスによって購入後も追熟していく果物ですので、夏場は特に少し青いバナナを選ぶことで、自宅での保存期間が延びることでしょう。ご自身で食べごろを調整しやすくなります。
また、最近ではオーガニックのバナナもスーパーに並ぶようになりました。オーガニック(無農薬)の野菜や果物は、本来植物が持っている生命力が強く長持ちする傾向があります。
これらを気をつけることで、夏場3.4日くらいと言われているバナナの賞味期限が7~10日程保たれるようになります。(冷蔵庫の温度により多少の差はあります)、ご自身ができる範囲で、ぜひお試しください。
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