【桃】冷蔵保存は甘さ半減?おいしい桃の見分け方と、甘さを奪わない保存方法|管理栄養士が解説
店頭で桃が並ぶ時期になりましたね。日本の甘くてジューシーな桃は世界でも高く評価されており、お好きな方も多いのではないでしょうか?しかし「桃は当たり外れが多い」と言われており、おいしい桃を選ぶにはちょっとコツが必要。今回はおいしい桃の見分け方と保存方法をご紹介します。
おいしい桃の選び方とは?
桃は収穫前の天候によって甘さが大きく左右されることはご存知ですか?収穫前に晴天が続くと糖度が上がり、雨が続くと糖度が上がりにくいと言われています。ではどんな桃が糖度が高く、食べ頃なのでしょうか?
①白い斑点がある
ピンクの部分に白い斑点がある桃は実が熟して、糖度が上がっている証拠。白い斑点が皮全体に広がっていると、特に甘いと言われています。
②左右対称
桃の割れ目を中心に左右対称でふっくらとした桃は、味のばらつきが少なく、おいしいものが多いと言われています。
③軸の部分が色づき、香りが強いもの
軸の周辺が黄緑色のものは、まだ未熟なサイン。すぐに食べる場合は、軸の周りが色づいているものを選びましょう。また甘くて豊潤な香りがする桃は食べ頃です。
おいしさが大きく変わる 桃の保存方法とは?
桃は傷みやすいイメージがあるため、購入したらすぐに冷蔵庫に入れていませんか?実は桃は冷やしすぎると甘味がなくなり、味が落ちやすいと言われています。その為、基本的には常温保存がおすすめ。桃を新聞紙などで一つずく包み、涼しい場所で保存しましょう。ただし、桃は日持ちしない為、完熟後2〜3日を目安に食べるように。食べる2時間前くらいに冷蔵庫で冷やすと、おいしく召し上がれますよ。
どうしてもすぐに食べられない場合は、冷蔵保存を。桃は冷気に弱いので、一つずつラップで包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。1週間を目安に食べ切るようにしてくださいね。
また桃が大量にある場合は、冷凍保存もできます。皮と種をとり、食べやすくカットしたら、砂糖をふって保存容器に入れて冷凍します。変色が気になる場合は、レモン水にさっとくぐらせると、色が保てますよ。
ちなみに桃は軸の方ではなく、お尻の方が甘さが強いと言われています。その為、カットする際は軸からお尻の方にくし形切りにし、軸の方から食べるとおいしく召し上がれますよ。桃がおいしい今の時期こそ、コツをつかんでおいしい桃を楽しんでくださいね。
<参考元>
『ひと目でわかる!食品保存辞典』島本美由紀著(講談社)
JAフルーツ山梨 美味しい桃の見分け方は?見た目や香り、重さから甘い桃を食べよう!
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
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