【旬の梨】実はとても栄養価が高い果物!美容のために食べたい梨の魅力と「おいしい梨の選び方」
秋はさまざまな果物が出回る季節でもありますが、その中でも昔から日本人に好まれて食べているもののひとつが梨です。みずみずしさとシャキシャキの食感で親しまれている梨ですが、実は美容には欠かせない栄養素が豊富に含まれているため、ぜひ今秋は手に取って食べてもらいたいです。そこで今回はそんな梨の魅力についてご紹介します。
梨のアンチエイジングに嬉しい4大栄養素
みずみずしい梨は水分量が多く潤いを与えてくれて低カロリーのイメージが強いですが、実はとても栄養価が高い果物のひとつです。
食物繊維
水溶性食物繊維のひとつであるペクチンが豊富に含まれています。腸の粘膜を守ることで善玉菌を増やし腸内環境を改善したり、糖の吸収を緩やかにすることで急激な血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールなどの余分な脂質を排出したりなどさまざまな働きが期待できます。
ビタミンC
美肌に大敵な活性酸素を抑える働きや滑らかな肌作りには欠かせないコラーゲンの生成をサポートをするビタミンCも豊富に含んでいます。そのため、シミやしわを防いだり、傷などの治りが早くなったりなども期待できます。また、風邪などのウイルスから身を守ったり、ストレスと戦ったりすることも得意としているため、免疫力アップも期待できるでしょう。
ポリフェノール
梨の皮を剥くとすぐに褐変してしまいますが、それはポリフェノールが豊富に含まれている証拠です。褐変と聞くと悪いイメージをもたれますが、ポリフェノールは活性酸素を抑えることで老化の進行をゆっくりにしてくれることを期待できます。ただし、水に溶けやすく吸収されやすいため、生で食べるのがおすすめであるのに加えて、体内で貯蔵されることはほとんどないため、一度にたくさん食べるよりもこまめに食べる方が良いでしょう。
カリウム
体の水分調整のバランスを取ってくれるカリウムが豊富なことも特徴のひとつです。体に溜まり過ぎてしまっているナトリウム(塩分)を水分と一緒に排出することで、高血圧やむくみ予防・改善のサポートをしてくれます。
美味しい梨選びの時に押さえたい3つのポイント
売り場に梨がたくさん並んでいる時、どのような梨を選ぶべきかをご紹介します。
皮の色
全体に色ムラがなく、鮮やかで黄緑色のものを選びましょう。加えて、傷やしわがなく、表面に光沢があるものがおすすめです。
形
軸が太くしっかりとしており、横に均等に幅広く膨らんでいるものがおすすめです。また、全体的にハリがあるものが良いでしょう。
重さ
同じ大きさの場合は、ずっしりと重みのある方を選びましょう。重みのある方が水分量が多くて、みずみずしい食感を楽しむことができます。
アンチエイジング効果アップのために気をつけたい3つのこと
生で食べる
梨にはたんぱく質や脂質を分解する消化酵素が含まれています。この消化酵素の力をしっかりと発揮させて食べるためには、生で食べるのがおすすめです。そのまま、カットして食べるのも良いですが、すりおろして肉などの漬け込みに使うのも良いでしょう。
冷蔵保存する
アンチエイジング効果を得るためには、すぐに食べない梨に関しては、できるだけ鮮度を落とさないように保存をすることも必要です。梨は冷蔵庫で保存するのがおすすめです。ただし、冷えすぎは果肉を傷めてしまうリスクが上がるため、適温を保てる野菜室が良いでしょう。加えて、乾燥を防ぐためにも新聞紙やラップで包んだり、ポリ袋に入れたりして保存することをおすすめします。
長期保存の場合は冷凍する
梨は冷凍保存も可能です。長期保存が必要な場合、皮を剥いて食べやすい形にスライスしてから、保存袋などに入れて冷凍するのも良いでしょう。そのまま、アイス代わりに食べたり、シャリシャリ食感は残りますが、デザートや料理に活用することは可能です。
梨を食べて潤いを手に入れよう
旬の時期にしか手に入らない梨は、すいぶんたっぷりでみずみずしい美味しさだけでなく、アンチエイジングのお手伝いもしてくれる優秀な果物です。ぜひ、見つけた場合、手に取って食べてみてはいかがでしょうか?
【参考文献】
文部科学省 | 日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年
ライター/管理栄養士 亀崎智子
管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。また、満月の日に、乾物と塩で作るふりかけと即席スープの素の製造販売も行っています。インスタグラム:kamegohan0528
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
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