袋のまま常温で保存・米びつで保存・冷蔵庫で保存→やってはいけないお米の保存法はどれ?栄養士が回答

 袋のまま常温で保存・米びつで保存・冷蔵庫で保存→やってはいけないお米の保存法はどれ?栄養士が回答

毎日の食卓に欠かせないお米。みなさんのおうちではどのように保存されていますか?よくあるのが買った袋のまま常温で保存、米びつで保存、冷蔵庫で保存するなどですが、実はこの中にNGな保存方法があるんです。この記事では、やってしまいがちなお米のNGな保存方法についてご紹介します。

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お米は「生鮮食品」 扱いに気をつけよう!

お米はパッと見た感じは乾燥しているので乾物のようにも感じますが、実は野菜や果物と同じ「生鮮食品」。見た目にはわからなくても、適切な保存をしないとどんどん劣化してしまうデリケートな食材です。

売っているお米の袋には、輸送や陳列などの衝撃で破裂しないように目には見えない無数の小さな穴があいています。たとえ封を開けていなくても袋の状態で保存していると、温度や湿度、におい移りなどの影響を受けやすくなります。生鮮食品のため特に賞味期限の記載はありませんが、精米後のお米だとおいしく食べる目安は夏場で2〜3週間、冬場で1か月ほどになります。

お米の苦手な三大要素とNGな保管場所

ではここからは、お米の苦手な三大要素とNGな保存場所をご紹介します。

●温度(高温や低温)

お米は15℃を超える温度で保存していると、虫がわきやすくなりお米にとってはあまりよくない状態になってしまいます。冷蔵庫のすぐそばや床下収納、逆に低温すぎる冷凍庫もNGな保管場所です。お米の水分が固まり膨張することでひび割れの原因になってしまうので注意しましょう。

●湿度

湿度が高くじめっとした環境では、お米にカビが生えやすくなります。取り出しやすいからと言って常に湿度が高いシンクの下などはおすすめできません。さらに、手が濡れたまま計量カップでお米をはかるとお米に水分がつくので品質が低下する原因となるので避けてくださいね。

●におい

スーパーなどでお米を買ったまま、袋ごと倉庫などに置いていませんか?特に洗剤や芳香剤などにおいがきついもののそばに置いておくと、上で説明した米袋にあいている小さな穴からにおいが移ってしまって味が落ちてしまいます。

お米 保存
photo by Adobe Stock

お米はどこに保存するのが正解?

お米のおいしさを保てる温度帯は15℃程度と言われています。ご家庭では、低い温度がキープできる冷蔵庫の野菜室がおすすめですよ。

ろうとなどを使ってペットボトルなどに移し替えるか、冷蔵庫に入る小さめの米びつに移して保存すると使い勝手がよく便利です。冷蔵庫に入りきらないものは、なるべく空気に触れないようにジッパー付き保存袋や密閉できる容器に入れ、涼しく風通しの良いところで保存してくださいね。

まとめ

この記事では、やってしまいがちなお米のNGな保存方法と正しい保存方法をご紹介しました。お米は鮮度が味や風味を左右する生鮮食品なので、温度や湿度、においに気をつけて保存しましょう。

買いだめすることもあると思いますが、おいしく食べるには食べきれる量をその都度買うことが大切です。備蓄用にお米を買ったときも注意が必要なので、今回ご紹介した保存方法をぜひ参考にしてみてくださいね。

 

参考サイト:ごはん彩々 お米の保存方法~最適な保存方法~

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AUTHOR

管理栄養士 野口久美子

野口久美子

管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。



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