お米は賞味期限がない?黒い点があるお米は食べてもいい?お米の正しい保存方法|菅理栄養士が解説
お米には賞味期限がないため、長く保存できると思った方もいらっしゃるでしょう。しかし、おいしく食べるにはできるだけ早めに利用した方が良いようです。 今回の記事ではお米に賞味期限がない理由と美味しく食べられる期間、保存方法について解説します。
なぜお米には賞味期限がないの?
お米に賞味期限がないのは、お米は生鮮食品であるからです。「お米って生鮮食品なの?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実はお米は野菜や果物などと同じ生鮮食品に分類されます。食品表示基準では、基本的に生鮮食品は賞味期限が表示されていません。その代わり、お米は精米時期として精白した年月もしくは年月日が表示されています。できるだけ長くおいしく食べたい場合は、精米年月日が近いものだと良いでしょう。
お米はいつまで食べられるの?
「賞味期限がない理由はわかったけど、結局いつまで食べられるの?」と気になりますよね。
基本的にお米をおいしく食べられるのは、精米してから1ヶ月程度とされています。特に暑い季節はより早めに食べた方が良いようです。意外と短いと感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。もちろん、それ以降でも色や匂いに問題なければ食べることはできますが、おいしく食べるにはできるだけ早めに消費した方が良いといえますね。
これって悪くなってる?いつもと色が違うお米について
お米のなかに黄色や黒色に変色したお米が混ざっていることがあります。これは何らかの原因でカビが生えてしまったと考えられます。
このようなお米はいくつかくっついて塊になっています。見つけた場合は、取り除いてから利用すると良いでしょう。
なお、黒い点があるお米は、稲の生育中に虫や熱などにより、米粒の表面が被害を受けそれが黒く残ってしまったものです。このようなお米は体に影響を与えるものではないため、食べても問題ないとされます。
お米のおすすめの保存方法とは?
お米は密閉した容器に入れて冷蔵庫の野菜室に保存するのが良いとされます。おすすめの容器はペットボトルです。しっかり乾燥させたペットボトルを使用しましょう。冷蔵庫から取り出したらできるだけ早めに冷蔵庫に戻し、カビが生える原因となる高温多湿の環境を避けてくださいね。
忘れられがちですが、お米は野菜や魚などと同じように生鮮食品の一つです。そのため、賞味期限の記載はなく、お米は正しく保存をすれば長持ちするものといえます。ただしお米をおいしく食べられる期間は精米してから1ヶ月程度とされます。保存方法と消費目安を意識して、おいしくお米を食べてくださいね。
【参考文献】(2023年8月4日閲覧)
・農林水産省「食事表示基準(抜粋)」
・農林水産省「お米はどれだけ保存(ほぞん)できるかおしえてください。」
AUTHOR
一ノ木菜摘
管理栄養士/ライター。短大卒業後、病院で栄養士として働きながら管理栄養士免許を取得。その後は病院の管理栄養士やコールセンターなどの経験を経てライターとして活動を始める。ダイエットや食品、メンタルなどのヘルスケアについて論文などの科学的根拠をもとにコラムを執筆している。
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