全米で増える「妊活ヨガ」クラス、ストレスと不妊とヨガの関係とは?
カトラーが最初に妊活ヨガを試したとき、彼女は受精の試みに失敗したことで感情的に消耗していて、体外受精にそなえて準備を整えているところだった。彼女が言うには、ヨガこそが、地に足をつけて落ち着いていられるように助けとなってくれたそうだ。「私は、自分が養分をもらって育っていっているように、とても大事にされているように感じました」と彼女。「私は穏やかな感覚を経験しました。それは長らく感じていなかったものでした」
彼女は身体的な変化にも気づいた。「私は、じっさいに自分の腰が開いていって、自分の体が胎児を受けいれる準備をしていっていると感じるようになりました」とカトラーは言う。それから数ヶ月経たないうちに、彼女は体外受精をへて妊娠。今ではエラとブレイディという名前の双子の女の子がいる。カトラーは証明することこそできないが、それでもヨガが彼女の妊娠を助けてくれたと確信している。
ストロングが1996年に不妊について調べ始めたとき、妊娠のためのヨガについて入手できる情報はごくわずかだった。ストロングは、アメリカABC放送によるドラマ『デスパレートな妻たち』でメアリー・アリスを演じた女優だ。2人目の子供が欲しくて、妊娠しようとがんばっていた。彼女は自分が欲しいと思っているものを提供しているところを見つけられなかったので、自ら妊娠のためのヨガプログラムを開発した。そして、これを2000年にUCLAで教えはじめたのである。
それ以来、人々の関心は増すばかりだ。「特に去年は、もう限界に達してしまったように思えました」ストロングは言う。理由のひとつとしては、科学はまだ不妊の複雑かつ多様な側面について説明しきれないということがある。アメリカ国内の出産年齢にある女性の12%が不妊に悩んでいる。不妊事例のうち約20%は「特発性」と考えられており、これは医師もその不妊の原因を特定できていないという意味だ。
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