健康診断で尿酸値が気になる…食事で気をつけることはある?尿酸値が高いときの対策|管理栄養士が解説

 健康診断で尿酸値が気になる…食事で気をつけることはある?尿酸値が高いときの対策|管理栄養士が解説
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健康診断の結果で、尿酸値が高めであることが気になっている方がいらっしゃるかもしれません。特に症状がないからといって放置していると、日常生活に支障を来す可能性があります。では、尿酸値が高い場合はどのような対策をすれば良いのでしょうか。今回の記事では、尿酸値が高いときの食事での対策について解説します。

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尿酸値が高いとどうなる?

尿酸値
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尿酸値が高いといわれても、どういうことなのかよく分からない方もいらっしゃるでしょう。

尿酸値とは、血液中に含まれるプリン体が分解されてできる「尿酸」の濃度です。

プリン体は肉や魚などの食品にも含まれていますが、体内でも作られます。

体に悪いと思われていますが、実は細胞の中に存在し私たちが生きていくのに必要な物質です。

通常では、プリン体は肝臓で分解されて尿酸となり尿と一緒に排出されます。

しかし、プリン体の摂りすぎなどにより尿酸が多くなり体内にたまると、「高尿酸血症」を引き起こします。

高尿酸血症を放置していると、尿酸が結晶となり親指の付け根が痛くなる痛風や尿管に炎症が起こる尿路結石となり、激しい痛みに悩まされる可能性があるのです[1,2]。

尿酸値は7.0mg/dLまでが正常値とされ、7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断されます。

そのため、健康診断の尿酸値が7.0mg/dLを超えていた場合は、対策する必要があるでしょう[1]。

では、実際にどのような対策をすればよいのでしょうか。

尿酸値が高いときの対策とは?

 尿酸値の上昇は遺伝によるものもありますが、食事などの生活習慣が大きく関わっています。

以下のポイントを意識し、できるところから対策していきましょう。

肥満の場合は、減量しよう

肥満を判定するBMIや体脂肪率が高いと尿酸値が高くなるといわれています。

そのため、BMIが25以上ある場合は、ご飯や麺の大盛りを普通盛りにする・肉や揚げ物などの脂質の多い食品を控えるといったように、食事で摂るカロリーを減らすようにしましょう。

なお、BMIは[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で求められます[3]。

肉や魚などの食べ過ぎに注意

摂取カロリーだけではなく、プリン体の摂りすぎにも注意が必要です。

プリン体が多く含まれている食品は、レバー・干物・肉類などが挙げられます。

また、ビール酵母やクロレラなどが含まれている健康食品にも注意が必要です。

普段よく食べるもののなかに、当てはまるものがあれば意識的に控えるとよいでしょう[3]。

十分な水分摂取を心がける

多くの水分を摂ることで、尿酸を尿から排出しやすくなるといわれています。

そのため、こまめに水分補給をすることを心掛けましょう。

ただし、飲水制限がある方は、担当の医師に飲水量を確認しましょう。

なお、果糖を多く含むジュースは尿酸の代謝に影響を及ぼすため、控えた方がよいとされます[3]。

アルコールは控えめに

飲酒量が多くなると、高尿酸血症や痛風のリスクが高まることが分かっています。

そのため、飲酒量は適量にとどめて飲みすぎに注意しましょう。

1日の飲酒目安量は、日本酒では1合・ビールではレギュラー缶(350ml)もしくはロング缶(500ml)・ウイスキーではダブル(60ml)です。

また、飲酒の際に一緒に食べるおつまみには肉や揚げ物などのようにカロリーやプリン体を多く含む食品があるため、これらを摂りすぎないことも重要です[3]。

生活習慣で尿酸値をコントロールしよう

尿酸値がやや高めだけど、症状がないから大丈夫と思っていませんか。

今は大丈夫でもどのような食生活をしているかによって、症状が現れたり病気のリスクが高まったりするかもしれません。

尿酸値が基準よりも高い場合は、尿酸が過剰となる食生活になっていないかを見直すとよいでしょう。

また、高尿酸血症はストレスや睡眠不足が原因となる可能性があるため、十分な睡眠をとりストレスをためない生活を心がけることも大切です[3]。

【参考文献】(2024年4月3日閲覧)

[1]厚生労働省, e-ヘルスネット, 高尿酸血症

[2]厚生労働省, e-ヘルスネット, プリン体

[3]一般社団法人 日本痛風・尿酸核酸学会, 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版 追補版

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AUTHOR

一ノ木菜摘

一ノ木菜摘

管理栄養士/ライター。短大卒業後、病院で栄養士として働きながら管理栄養士免許を取得。その後は病院の管理栄養士やコールセンターなどの経験を経てライターとして活動を始める。ダイエットや食品、メンタルなどのヘルスケアについて論文などの科学的根拠をもとにコラムを執筆している。



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