50歳からの運動神経活性化【ゲーム感覚で楽しめる、怪我をしない身体を作るエクササイズ】
運動オンチという言葉がありますが、実は運動神経はいくつになっても発達します。特に加齢により体力が落ちてきたと感じる大人こそ運動神経を発達させることで、怪我をしにくい身体作りができるのです。今回は運動神経についてと、簡単な運動神経を発達させるためのエクササイズも併せてご紹介します。
運動神経はどこにある?
多くの方が運動神経が”良い”とか”悪い”などの言葉を使ったことがあるかもしれませんが、この運動神経というのは実際のところ運動する場面だけに使われる神経があるわけではなく、一般的には身体を動かす際に思った通りに身体を動かすことが出来るコーディネーション能力のことを指します。
コーディネーション能力7つの分類
①定位能力 動いてるボールや物、人などと自分の位置関係を把握する力
②反応能力 合図などに素早く反応し、適切に対応できる力
③リズム能力 動きのリズムを体現したり、タイミングを測る力
④変換能力 状況に合わせて素早く動きを切り替える力
⑤バランス能力 不安定な体勢でもバランスを取りながら維持したり、体勢を立て直す力
⑥連結能力 関節や筋肉をタイミングよくスムーズに動かせる力
⑦識別能力 手足や道具などを上手にコントロールして使える力
運動オンチはいない?
実はコーディネーション能力(運動神経)は遺伝による影響は小さいため、もともと運動オンチと感じている方はコーディネーション能力を養う機会があまりなかっただけなのかもしれません。幼少の頃の遊び方や日常の行動パターンにより7つの能力の中でも個々に発達の差が生まれてくるようですが、それを大人になってからカバーすることは十分可能です。
また、運動神経と一緒に使われることが多い言葉で”身体能力”というものがありますが、これは骨格や筋肉や腱などの運動するための身体的な力を指します。身体能力は遺伝による影響が大きいのですが、コーディネーション能力が伴わないと力を十分に発揮できないのです。
怪我をしない身体作り=コーディネーション能力をUPさせよう!
階段などでつまづいた時にとっさに手すりを掴み転ばずに済んだり、混雑した場所で人や物にぶつかりそうになったのをスッと避けることが出来たりする、このような身体の反応はコーディネーション能力からくるものです。
自然と身体を動かす機会が減ってくる大人の方こそコーディネーション能力を養うことで、日常生活の中で怪我をしにくくなるだけでなく、様々な場面で身体が動かしやすくなり健康寿命を伸ばすことや、太りやすくなることを防ぐことにもダイレクトに繋がります。また、ゴルフやテニスなどのスポーツのスキル向上にもとても役に立ちます。
大人のためのコーディネーション能力UPエクササイズ
今回ご紹介する2種類のエクササイズで上記7つのコーディネーション能力を養うことが出来ます。(※転倒などに気をつけながら無理なく安全に行いましょう。)
【タオル投げエクササイズ】
①まずはタオルを結んで準備
②タオルを軽く真上に投げてキャッチする動きを10回ほど繰り返します。この際、タオルが生卵かのように優しく扱うようにしましょう。
なるべく振動を与えないように両腕の力加減や足首〜膝関節〜股関節を柔らかく使うことに挑戦してみてください。
③次にタオルをもう少し高く投げ、空中にタオルがある間に拍手を1回してからキャッチする動きを10回ほど繰り返します(余裕がある場合は拍手の回数を増やしてみましょう)。
【腕パタ片足バランスエクササイズ】
①右足を軽く上げて片足立ちになります。右腕を真横に伸ばし、次に左腕を横に伸ばすと同時に右腕を下ろし、左腕を下ろすと同時にまた右腕を横に伸ばす動きを10回ほど繰り返します。次に反対の左足を上げ、同様に両腕を交互に動かします(余裕がある場合は腕を動かす速度をUPしましょう)。
【分かりやすく動画でご覧になりたい方はこちら】
AUTHOR
Masako Janeway
ハワイ島在住のヨガ講師 / パーソナルトレーナー / 空手家。2017年に東京からハワイ島へ移住し、ハワイの文化を学びながら人と地球にやさしい暮らしを実践中。大自然溢れるハワイ島からオンラインを通じてヨガ、瞑想、ボディコンディショニングなどのセッションを世界中の方へ提供中。フィットネスとヨガ通算指導歴は30年以上。
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