長年不安に悩まされてきた…。女優カーラ・デルヴィーニュが告白、体験から語る不安との向き合い方とは

女優カーラ・デルヴィーニュ流 不安との向き合い方

自分の欠点を認め、受け入れる

モデルで女優のカーラ・デルヴィーニュ（30歳）は、6月12日に開催された若者にメンタルヘルスの重要性を訴えるイベント「Youth Mental Health benefit」に出席した。カーラは若い頃から不安と闘ってきた経験を語り、自分の欠点を認めることの重要性について語った。「（不安の悩みを抱えていることは）隠すことはできない。話すことでしか治すことはできない。自分自身から逃げるのはもうやめた。自分自身から逃げても、壁にぶち当たるだけだから」と彼女は述べた。

「不安とは、“もしも”を考えてしまうこと、そして“わからないこと”が原因で起こる。“わからないこと”を自ら認めることが重要。明日何が起こるか、5分後に何が起こるかはわからない。今この瞬間にここにいる、それだけで十分。最悪なことがおきたらどうしようとか、頭が悪そうに聞こえたらどうしようとか、こんな格好して変に見えたらどうしようとか、そんなことはどうでも良いこと。そのような不安が自分を悩ませ、そのスパイラルに捕らわれ、どんどん悪化していく」。

自分の体とつながるためにヨガを取り入れる

また、彼女の不安に対して「セラピーはあまり有益ではなかった」とカーラは述べている。むしろセラピストに話すことで不安が増していったと感じていた。そこで彼女は頭の中が不安でいっぱいになる度、ヨガを実践しているという。「ヨガは単なる運動ではなく、その背後にある呼吸法がポイント。自分の体とつながることを学び、健康になるために運動することも大切」と彼女は強調している。

「最近は不安やうつ病に対する認識は高まっているものの、それに対処するためのツールがまだ不足している」とカーラは指摘している。「不安にエネルギーを向けることで逆に悪化することもあるし、どのように対処すればいいのか分からないこともある」と述べ、様々なセラピーや方法を試し、解決策を見つけるために奮闘してきたと明かしている。

他者とのつながりを通じて自己を愛し、自分らしくいることを学ぶ

メンタルヘルスの問題解決策を模索する中、昨秋、薬物乱用に苦しんだ経験を経て、「12ステップ・プログラム」に参加した。このプログラムを通じてカーラは多くの恩恵を受けた。自らを癒すために努力し、自分の健康にオープンになることを決意した。カーラは「私にとって、禁酒は『12ステップ・プログラム』のコミュニティの力で実現した。このプログラムを通じて、日々お互いを支え合う素晴らしい女性たちのコミュニティに出会えた」と述べている。

「治療法が全ての人に合うわけではないし、全ての人に合うものはないと思う。けれど、私は他者とのつながりを通じて自己を愛し、自分らしくいることを学ぶことができた。完璧じゃないのに完璧でいようと常に頑張っていたことは原因のひとつだったと思う。頭では、ただいまの自分よりももっと良くありたい、ただそれだけだった。自分がなりたい人物像や自分が思う自分像との間にギャップが常にあった。でも今は、それらのギャップを埋めたような気がしている」。

カーラは完璧主義者であることをやめ、自分が本当に望む自分の姿に近づくことを重視するようになった。自己受容の旅を経て、今、メンタルヘルスの問題に立ち向かっている。

出典：Cara Delevingne on Facing Her Anxiety and Finding Sobriety: 'I'm Done with Running Away'