映画『リトル・マーメイド』アリエル役女優ハリー・ベイリーのすごい腹筋を作ったトレーニングとは？

アリエルを演じるにあたってパーソナルトレーナーと体を作って準備したというハリー。トレーナーによると重点をおいたのはまず、コアを鍛えること。「体幹の強さは目に見える腹筋とはまったく異なる。出演者たちにとって大切なのは見た目だけでなく、ワイヤーに吊るされて何時間も撮影できること。人魚には脚がないから体幹と背中の強さに依存している。だから腹筋の力、背筋を伸ばす力が必要」。人魚の動きや体型を科学的に分析して体を作っていったと話す。

次に首の筋肉を鍛えること。ワイヤーに吊るされた状態で踊ったり歌ったりするのに首の筋肉が大切だったとトレーナーは指摘する。たとえば泳いでいる姿勢で歌う場合、首の筋肉がないと顔は下を向いてしまう。それでは人魚のビジュアルも台無し。トレーナー曰く「首の筋肉はこれまで見過ごされがちだった。でも体を安定させ、いい姿勢をキープするのには首の筋肉が欠かせない」。これは人間にとっても同じ。上半身の姿勢を綺麗に保つだけでなく肩こりや眼精披露を解消するためにも首の筋肉が重要だと言われている。ハリーは首の筋肉を意識しつつ週に5回から6回、筋力アップとコンディショニングを整えるサーキットトレーニングを続けたという。インスタグラムのストーリーにはその内容の一部を紹介している。ダンベルを両手に持ったスクワットやボックスジャンプ、ダンベルを持ったサイドプランクや、上半身を宙に浮かせた状態での腹筋などハードなメニューに取り組んでいる。コロナ禍でのトレーニングだったからマスクをした状態でトレーニングしていたのも負荷になったはず。ちなみにハリーによると朝4時に起きてジムに行き、それから撮影に行っていたそう。

また日々のエクササイズメニューにホットヨガも取り入れていた。ハリー曰く「ホットヨガはモチベーションを高めてくれる」。気持ちをオンにするのに役立つと話しているが、負荷の高いサーキットトレーニングの合間にやると身体的にもいい効果をもたらす。あるインストラクターは雑誌アメリカ版『ウイメンズ・ヘルス』に「熱は関節のこわばりを和らげ血行をよくする。免疫力を高め痛みを和らげる働きがあるといわれるエンドルフィンを放出する」「安全なだけでなく体を癒してくれる」とコメントしている。

アニメ版では白い肌に赤い髪だったアリエル。今回の実写版でアフリカ系のハリーが抜擢されたときには反対や批判の声が激しく上がった。人種差別的な中傷も少なくない中、アリエルを見事に演じきったハリー。フィジカルな強さだけでなくメンタルな強さを備えた新たなプリンセスが誕生したと言えそう。

出典：

The Little Mermaid's Halle Bailey's PT tells us everything she did to get so freakin' fit