「日本の女性は膣に関する知識がなさすぎる」産婦人科医が語る、知っているようで知らない「膣」のこと

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「日本の女性は膣に関する知識がなさすぎる」産婦人科医が語る、知っているようで知らない「膣」のこと

子宮や卵巣を守る膣

外から存在を確認することはできず、また他人と比べることもできない「膣」。一体どんな役割を担っているのだろうか。「膣の一番の働きは、自浄作用。その名の通り、雑菌の侵入を防ぎながら潤いをキープし、その雑菌が入れば排出してくれる場所です。平常時は閉じた状態ですが、性交や出産の際は柔軟に広がり、その役目を果たしてくれます」と八田医師。確かに、膣がノーガードならば、子宮や卵巣へのダメージは計り知れない。しかしながら、膣が私たちの体を守ってくれていたとは驚きだ。

ホルモンの影響を受ける臓器

膣の役割は、理解できた。しかし、自浄作用があるのにもかかわらず、なぜ病気にかかってしまうのだろうか。その疑問を八田医師に問うと「膣はとてもデリケートな場所。腸と同じように多くの菌が存在しています。ストレスや体力の低下によって、酸性からアルカリ性に傾き、ホルモンの影響も直接受ける臓器なのです。それにより、普段は大人しくしている日和見菌でもある『カンジタ菌』が増殖し、かゆみやボソボソしたおりものなど、不快な症状を引き起こします」。一般的に、膣に起こる疾患は、セックスが原因と思いがちだ。しかし実際は、膣のコンディションの低下により起こる病気があるのだ。

ヘルスコンシャスに生きるために、膣コンシャスになろう

子宮や卵巣に比べてあまり気にされないことが多い「膣」。「膣をケアすること」は、「女性として健康や美容に対してコンシャスになるということ」だとも言える。膣ケアの第一歩は、膣に対して理解を深めることなのだ。

八田真理子医師 プロフィール

産婦人科医。1990年聖マリアンナ医科大学卒業。順天堂大学、千葉大学、松戸市立病院産婦人科勤務を経て、1998年、千葉県松戸市で女性のためのクリニック「ジュノ・ヴェスタクリニック八田」を開業。思春期から更年期までの幅広い女性の診療を行う。日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医。日本マタニティフィットネス協会認定インストラクター。膣をきちんとケアすることの重要性を訴え、女性の体について知っておくべき知識を1冊にまとめた「産婦人科医が教えるオトナ女子に知っておいてほしい大切なからだの話」(アスコム)を発売。

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Text by Yuki Ikeda

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