紅茶の専門家に聞く、チョコレートと相性の良い紅茶の選び方【チョコレートと紅茶の幸せな関係】
こんにちは、紅茶コンサルタントの林原真澄です。世界中から宝石のようなチョコレートが集まる心躍る季節ですね。今月は輝く一粒と相性の良い紅茶をご紹介します。
チョコレートに合わせる飲み物というと紅茶よりコーヒーという方が多いかもしれません。味の濃いチョコレートにはやはり風味の濃いコーヒーが合わせやすいのでしょう。つまり、紅茶もリッチでコクのある茶葉を選ぶと、チョコレートによく合います。
ビターチョコレートに合う「アッサム」
コクがありミルクティーに向くインドの「アッサム」はチョコレート全般に合わせやすい紅茶です。特にビターチョコレートとの相性が良く、モルティーと表現されるアッサムの深い風味がチョコレートの香りを引き立たせ包み込みます。後味がすっきりするのもよいところ。
おすすめの種類(商品名):
・アッサム
・アッサムブレックファースト
・イングリッシュブレックファースト
「イングリッシュブレックファースト」はアッサムと他の産地の茶葉をブレンドして作られることが多いです。
ミルクチョコレートに合わせたい「ウバ」
爽快なメンソール感が特徴的なスリランカの「ウバ」は個性が強いので、普段から紅茶を飲んでいる方におすすめしたい商品です。ミルクチョコレートやナッツチョコレートとの相性が良く、メンソールフレーバーのきりっとした刺激とチョコレートの甘さのマリアージュが心地よく感じられます。普段ウバはミルクティーを好む方もチョコレートとは、ぜひストレートで合わせてみてください。
おすすめの種類(商品名):
ウバ(またはウヴァ)
爽やかなフランボワーズ風味のガナッシュには「ベリーのフレーバードティー」
先日の紅茶レッスンでフランボワーズ(木苺の一種)香るチョコレートに「ベリーのフレーバードティー」を合わせたペアリングが好評でした。苺には苺香る紅茶、レモンなど柑橘の風味を纏うチョコレートには柑橘のベルガモットで香りをつけたアールグレイなど、チョコレートの香りと同じフレーバードティーを合わせてみるのがおすすめです。
おすすめの種類(商品名):
レッスンで使用したものは「4フルーツルージュ」でした。ほかにも「ストロベリーティー」など紅茶ブランドによって様々です。
チョコレートと紅茶の幸せな関係。参考にしていただけると嬉しいです。
Happy Valentine’s Day!
AUTHOR
林原真澄
紅茶コンサルタント /(株)Masumi English Tea NY代表取締役。ロンドンで紅茶の専門家としてキャリアをスタートし、英国紅茶会社のブランドアンバサダーとして世界の5つ星ホテルで紅茶研修やイベントを数多く手がける。その後NYに拠点を移し、セミナーの主宰や執筆活動をへて帰国。16年の海外経験をいかし、東京で紅茶の可能性を広げる活動を行う。現在は、企業向けのティーコンサルティングや研修を中心に、ブランドや飲食店とのコラボレーションを実施。南青山のヴァルカナイズ・アカデミーにて「モダン・ブリティッシュティークラス」を毎月第3金曜日&第4水曜日開講中。★★ハーニーアンドサンズ紅茶セミナー9/26(火)募集中です。
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