【紅茶のプロが解説】今話題のお茶と料理のマリアージュ「ティーペアリング」の魅力とは?
こんにちは。紅茶コンサルタントの林原真澄です。今月ご紹介するのは「ティーペアリング」。食事やスイーツをアルコール以外の飲み物と合わせて楽しむ、最近話題のスタイルです。
ティーペアリングとは?
相性の良い料理とワインを組み合わせることをペアリングと言います。フランス料理店では以前から一皿ごとにワインを変えて味わうペアリングコースがありましたが、アルコールをあまり召し上がらない方の場合は合わせる飲み物を迷うことも。「ティーペアリング」は、ワインの代わりにお茶を合わせるので、ノンアルコールでマリアージュを楽しむことができ人気です。アイスティーをシャンパングラスに注ぐなど、プレゼンテーションひとつで華やぎを演出できるのも魅力。
ペアリングに用いられるお茶の種類
ティーペアリングに使うお茶にルールはなく、お料理に合わせて茶葉を自在に選ぶことができます。たとえば、ウェルカムドリンクにはキリッと冷やした緑茶、魚料理には華やかなウーロン茶、鶏肉料理にはなめらかなセイロンティー、こってりした豚肉料理には脂肪を分解する作用があるとも言われるプーアール茶など、お料理と味の相性は勿論、お茶の効果を期待してペアリングすることもあります。茶葉の量やお湯の温度によっても甘さや渋さ、香りの広がり方が異なります。
紅茶とスイーツのペアリング例
日常的に楽しむなら、紅茶とスイーツの組み合わせを考えてみるのがおすすめです。茶葉と共通点のあるものを探してみましょう。
・ダージリンxダージリンの茶葉を練りこんだスコーン(同じ茶葉が入っているので相性抜群)
・アールグレイxレモンやオレンジのゼリーやマカロン(ベルガモットの香りを持つアールグレイは柑橘系のスイーツにぴったり)
・スパイスティーxシナモンのアイスクリーム(紅茶にブレンドされたスパイスの1つを好みで選べばOK)
先日、Masumi English Tea NYでも「紅茶ペアリングで味わうTEAスイーツフルコース」イベントを開催したところ、大変ご好評いただき、関心のある方が多いテーマだと改めて感じました。ティールームやレストランでもティーペアリング企画が充実してきたので、興味のある方は探してみるのも良いかもしれません。
Happy Tea Time!
AUTHOR
林原真澄
紅茶コンサルタント /(株)Masumi English Tea NY代表取締役。ロンドンで紅茶の専門家としてキャリアをスタートし、英国紅茶会社のブランドアンバサダーとして世界の5つ星ホテルで紅茶研修やイベントを数多く手がける。その後NYに拠点を移し、セミナーの主宰や執筆活動をへて帰国。16年の海外経験をいかし、東京で紅茶の可能性を広げる活動を行う。現在は、企業向けのティーコンサルティングや研修を中心に、ブランドや飲食店とのコラボレーションを実施。南青山のヴァルカナイズ・アカデミーにて「モダン・ブリティッシュティークラス」を毎月第3金曜日&第4水曜日開講中。★★ハーニーアンドサンズ紅茶セミナー9/26(火)募集中です。
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