【英国の味を再現】コクと甘みのある絶品ミルクティーの作り方｜茶葉とミルク選び・淹れ方のコツ

お店で飲むミルクティーはおいしいのに、自宅で再現できないのはなぜ？

表参道で開催している紅茶クラスで、参加者の方によくいただく質問の１つです。ロンドンで飲んだ時はあんなに感動したのに……と残念そうにおっしゃる方もいます。一番多い原因は、紅茶をストレートに適した濃さで淹れていること。そこに牛乳を加えてしまうと、当然ぼんやりした味になります。ミルクティーを楽しみたい時は、ストレートだと飲みにくいと感じる濃さの紅茶を淹れましょう。

英国の味を自宅で！コクのあるミルクティーの作り方

目安として、ティーバッグなら１ティーバッグに200ccの熱湯を注ぎ、お皿でふたをして5分蒸らします。茶葉なら、3ｇに200ccの熱湯を注いで４分程度蒸らします。

ロンドンと東京では水の硬さが違いますが、濃さに気を付けるだけでも、きっと本場のミルクティーに近付けるはずです。

ミルクティーに向いている茶葉は？

こんな銘柄がおすすめです。

・アッサム（インド、アッサム地域の紅茶）

・イングリッシュ　ブレックファースト（英国のボリュームのある朝食に合わせるのに最適な一杯としてブレンドされた紅茶）

・アイリッシュ　ブレックファースト（イングリッシュブレックファーストより濃く、朝食時に向いているブレンドされた紅茶）

・アッサム　ブレックファースト（アッサムのみを使用した朝食時に向いている紅茶）

・ウバ（特有のメンソールの香りを伴うスリランカ、ウバ地域の紅茶）

などで、いずれも牛乳を加えて飲みたくなるコクのある紅茶です。

どんな牛乳を加えたらいい？加える時の温度・タイミングは？

私は乳脂肪分3.5%以上の一般的な牛乳を使っています。お好みで低温殺菌のものを選んでいただいても良いと思います。今回挙げた紅茶はどれもフルボディといって、しっかりしたコクのあるタイプなので、程よく脂肪分のあるものを合わせることで甘みと深みのあるミルクティーに仕上がります。低脂肪のものはフルボディの紅茶にはあまりおすすめできません。

牛乳の量は、紅茶に対して10～15％が最適です。たとえば紅茶が200ccなら、牛乳は20～30ccになります。牛乳は冷蔵庫から出したら温めずに使いましょう。熱湯で淹れた熱々の紅茶に加えるので、牛乳が少々冷たくてもお茶が冷めてしまうことはありません。牛乳を入れるタイミングですが、先に牛乳を入れて後から熱々の紅茶を注ぐほうが、混ざりがよくコクと甘さがひきたちます。

「ミルクティー」を目覚めの１杯に

私のミルクティー・ルーティンは、マグカップでたっぷり2杯です。全粒粉のパンを焼きながら、まずはカウンターで目覚めの１杯。次に、バターたっぷりのトーストに卵やサラダを添えた朝食とあわせて２杯目を飲みます。

どんなに忙しい朝も、優しいコクと甘さがあるだけで穏やかな気持ちになれるから不思議です。みなさんも、お気に入りの一杯に出会えますように。

Happy Tea Time!