【英国流ティータイム「クリームティー」の魅力】紅茶のプロが教える、スコーンと相性の良い紅茶とは?
こんにちは。紅茶コンサルタントの林原真澄です。エリザベス女王の報道に触れ、10年暮らした英国に思いを馳せています。今月は英国のティータイムについてご紹介します。
英国での紅茶習慣
イギリスでは朝起きてから寝るまでに7~8杯の紅茶を飲むともいわれています。
・目覚めのお茶
・朝食のお茶
・午前のお茶
・午後のお茶
・おやすみ前のお茶
など一日を通して楽しみます。
午後のお茶として日本でも人気の「アフタヌーンティー」は1840年頃、上流階級の社交行事としてはじまりました。いまでも美しく並ぶティーフードを食べながらお茶を飲む優雅で特別な時間です。ロンドンの5つ星ホテルでお母様が小さなお子様へマナーを教える場面を見かけ、教育の場でもあるのだと感じたことがあります。
カジュアルな午後のお茶、クリームティー
さて、一方で午後のお茶の時間に「クリームティー」と呼ばれるものがあります。中身はスコーンとクロテッドクリーム&イチゴジャム、そしてもちろん紅茶。名前の由来はスコーンにのせるクロテッドクリームの“クリーム”からで、カジュアルなティールームや美術館のカフェなど多くの場所で楽しめる気軽なティータイムです。
しっとりスコーンと相性の良い紅茶
クリームティーで選ぶ紅茶はコクのあるミルクティーが定番。銘柄でいうと「アッサム」や「ブレックファーストティー」。たっぷりのクロテッドクリームとイチゴジャムをのせた焼き立てのスコーンと、濃いミルクティーのマリアージュは英国ならではのおいしさ。ケンジントンパークの中のティールーム、オランジェリーで初めて食べたときの感動が忘れられません。
スコーンとお気に入りのミルクティーをあわせる。そんな秋のティータイムはいかがでしょう。
Happy Tea Time!
AUTHOR
林原真澄
紅茶コンサルタント /(株)Masumi English Tea NY代表取締役。ロンドンで紅茶の専門家としてキャリアをスタートし、英国紅茶会社のブランドアンバサダーとして世界の5つ星ホテルで紅茶研修やイベントを数多く手がける。その後NYに拠点を移し、セミナーの主宰や執筆活動をへて帰国。16年の海外経験をいかし、東京で紅茶の可能性を広げる活動を行う。現在は、企業向けのティーコンサルティングや研修を中心に、ブランドや飲食店とのコラボレーションを実施。南青山のヴァルカナイズ・アカデミーにて「モダン・ブリティッシュティークラス」を毎月第3金曜日&第4水曜日開講中。★★ハーニーアンドサンズ紅茶セミナー9/26(火)募集中です。
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