アフタヌーンティーの美味しさを引き出す「紅茶選びのコツ」【紅茶コンサルタントが解説】
こんにちは。紅茶コンサルタントの林原真澄です。夏の暑さにため息をつきつつ、都内の素敵なアフタヌーンティースポットで暑気払いをしています。今回は、アフタヌーンティーの美味しさを引き出す紅茶選びのコツについてご紹介します。
「アフタヌーンティー」を選ぶ3つのポイント
ホテルやレストランなど、さまざま空間で楽しむことができるアフタヌーンティーですが、どんな時でも私が必ず確認するのがこの3点です。
・紅茶の種類が充実しているか
・ティーフードが好みに合っているか
・空間が目的に合っているか
アフタヌーンティーは直訳すると午後の紅茶。お茶の充実度のチェックは欠かせません。紅茶会社も確認します。フードは、季節ごとにテーマが設定されていることも多いので、たとえば好きなフルーツやが主役のものを選ぶと楽しいでしょう。空間も、ゆったりと紅茶を味わうためには大切な要素です。親しい友人と出かけるなら話題のお店で楽しく、仕事関係で使うならホテルの落ち着いた雰囲気の中で…など、相手と過ごし方に合わせて選ぶのがおすすめです。
紅茶の2つのグループとその特徴
どこでアフタヌーンティーを楽しむかを決めたら、次はお茶選びです。紅茶は、大きく、産地ものと、フレーバードティーの2つのグループに分けられます。産地ものとは茶葉の生産地の名前がつけられた紅茶で、インドの「ダージリン」や「アッサム」、スリランカの「ウヴァ」などが有名です。
それぞれの地域特有の味や香りが楽しめます。もうひとつのグループである、フレーバードティーは香り付けした紅茶全般を指します。茶葉の産地を問わず自由に香りがつけられ、ベルガモット香る「アールグレイ」、スモーキーな「ラプサンスーチョン」などがよく知られています。
紅茶とティーフードのペアリング
ティーフードに合わせて紅茶を選べるようになると、アフタヌーンティーは何倍も楽しくなります。塩系のセイボリーには、ダージリンやヌワラエリヤのようなすっきりした紅茶、スコーンにはコクのあるアッサムがおすすめです。レモンやオレンジのケーキには、柑橘の果物であるベルガモットで風味を付けたアールグレイが相性抜群。同様に、アップルパイなどリンゴを使ったスイーツにはアップルティーなど同じ風味を合わせると失敗しません。
紅茶の知識がほんの少し増えるだけで、アフタヌーンティーはぐっと味わい深くなります。フリーフローで楽しめる場面では紅茶とフードの相性を楽しんでみてはいかがでしょう。
Happy Tea Time!
AUTHOR
林原真澄
紅茶コンサルタント /(株)Masumi English Tea NY代表取締役。ロンドンで紅茶の専門家としてキャリアをスタートし、英国紅茶会社のブランドアンバサダーとして世界の5つ星ホテルで紅茶研修やイベントを数多く手がける。その後NYに拠点を移し、セミナーの主宰や執筆活動をへて帰国。16年の海外経験をいかし、東京で紅茶の可能性を広げる活動を行う。現在は、企業向けのティーコンサルティングや研修を中心に、ブランドや飲食店とのコラボレーションを実施。南青山のヴァルカナイズ・アカデミーにて「モダン・ブリティッシュティークラス」を毎月第3金曜日&第4水曜日開講中。★★ハーニーアンドサンズ紅茶セミナー9/26(火)募集中です。
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