【コリとハリ】どちらも同じ？原因は別？対処法は変わる？知っておきたい２つの不調の違いとセルフケア

コリとハリって何が違うの？

あなたのその肩や腰の痛み、それはコリですか？ハリですか？と聞かれたら、正直答えづらいですよね。でも「硬くなっていて…」というのは感覚的になんとなくわかりますよね。その「硬いと感じる感覚」は、正解です。凝っていても張っていても、筋肉は硬くなっている状態です。けれども、コリとハリでは体で起きていることが違うため、実は対処法も変わってきます。その違いを理解して正しい対処をすれば、これまでうまくいかなかった不調も、早く快適に改善できるかもしれません。

コリとは筋肉がギュっと固まっている状態、ハリとは筋肉が引っ張られている状態を指します。洋服を例に例えてみると、胸の前の服をぎゅっとつかんでみたとき（胸ぐらをつかまれる、ような感じでつかんだことをイメージしてみてください）、つかんでいる部分はコリの状態。そして引っ張られている洋服全体はハリが起きています。
つまり、ハリとコリはこのような関係であることがわかります。

・コリが発生するから、ハリが発生する

・コリは筋肉（筋膜等も含む）が硬くなって周りを引っ張っているような状態

・コリの周りにハリができやすいが、ハリは広い範囲で起こる可能性もある（洋服をつかまれたとき、コリの周りだけでなく背中側の服も引っ張られるイメージ）

・ハリを解消するには、コリをほどいていくことが大切

・コリもハリも筋肉が引っ張られたり硬くなったりしているため、血流が悪くなる

・コリは複数・同時多発することもあるため、コリとハリを特定することは難しい

腰にハリ感がある場合で例えてみると、そのハリの原因は腰にあるとは限らないということが理解できると思います。
また、最初に発生したコリがどこにあるか発見するには、専門家のように触診をしたり全身をくまなくチェックする必要があるため、自分で見つけるのは難しいというのも事実。
そこで効果的なのが「全身運動」でくまなく体をほぐしたりストレッチしたり血流をアップしていくことなのです。

簡単・効率的に全身を動かすには？

全身運動の１つであるヨガを行うことで、肩こりにも効いたし腰痛も治った人がいるというのは、まさにこのどこにあるかわからない複数のコリに対して、全身を動かすことでアプローチできているからだといえるからでしょう。
ヨガの中でも太陽礼拝という一連の動きは、全身をくまなくアプローチできる最強の動きと言われています。今回は、太陽礼拝のアレンジバージョンとして、膝をついてできる太陽礼拝をご紹介します。

膝つき太陽礼拝のやり方

スタートポジション：膝立ちになり、膝は腰幅（こぶし1個分くらいを開ける）

１．右脚を横に伸ばしながら両手を天井方向にアップし、手のひらを合わせる（息を吸う）※この後の動きは右脚を出したまま行います

２．両手を体の前につき四つん這いのような姿勢から、脇を閉めたまま肘を90度くらいまで曲げる（息を吐く）

３．肘を伸ばし目線を天井方向に持ち上げる（息を吸う）

４．背中を丸めながらロールアップし上体を起こす（息を吐く）

５．伸ばしている右脚の太ももに右手を添え、左手を天井方向に持ち上げ吐きながら右に倒れ体側をストレッチ

６．２の姿勢で吐く

７．３の姿勢で吸う

８．４の姿勢で状態をアップ

９．左手を床につき、右手を左斜め上に伸ばして体側をストレッチ

１０．2の姿勢で吐く

１１．３の姿勢で吸う

１２．ロールアップしながら右脚を膝立ちのスタートポジションに戻す

逆側も同じ手順で行いましょう。1呼吸1動作で5回程度繰り返して行っていくことで、全身の色々な部位にアプローチできます。

動画でも動きをチェックしてみましょう！