【閉経までの月経パターンは?量はどう変わる?】40代から知っておきたい更年期の生理周期や量の変化
“正常な月経”には周期や出血量、期間、生理痛の目安が決まっている
ところで、そもそも“正常な月経”とはどのような状態なのでしょうか。
月経周期
月経周期の正常範囲は「25日から38日」と定義されています。これはつまり、月経が始まった日を1日目として、次の月経が始まる前日までの日数が25日から38日の間ならば正常範囲ですよ、という意味です。
出血(経血)量
月経量の正常範囲は20〜140mlとされており、目安としていちばん多い日であってもナプキン交換が2時間から3時間に1回程度で済む程度の量です。もし、「まだ交換して1時間しか経っていないのに、量が多すぎてナプキンから血があふれてきてしまう」というような場合は、他の病気が隠れている可能性も考えられます。
月経の期間
月経の期間の正常範囲は、3日から7日とされています。
生理痛
生理痛は、あったとしても軽度である状態が正常範囲の生理痛です。
健康であっても、女性ホルモンは40代前半ごろから低下していきます。卵巣機能の低下にともなって、女性ホルモンの分泌量も低下していくのです。そのため、月経量や期間に変化が生じるのは、ごく自然なことでもあります。
また、40代でも50代でも生理がある限りは、妊娠の可能性があります。妊娠した場合、中絶を選択する割合は、実は40代女性が非常に高く、約半数にのぼることがわかっています。* 母子ともに健康上の問題があることが理由の場合もありますが、計画外だったという理由もあります。もし妊娠を望まないのであれば、避妊が必要です。
出典:厚生労働省「人口動態調査」「衛生行政報告例」(いずれも平成30年度)より算出
AUTHOR
永田京子
株式会社ウェルネスシアター代表、ちぇぶら更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ6万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。
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