「更年期のイライラ」がつらい、本当の理由とは？【更年期のイライラ】実用的な対処法

更年期になってイライラが収まらない、夫婦げんかが激しくなった・・・・そんなご相談をよく受けます。私自身もかつて激しい夫婦喧嘩をしており、その記憶が鮮明に長女に残っているようです。

更年期になれば女性ホルモンの低下の影響でもイライラしてきますし、漢方などの力で緩和されることはあります。

しかし、実際にイライラするような環境にいると、医学の力でも解消が難しいと感じる時もあります。

例えば更年期の女性本人の体調が悪いのに、家事を誰も手伝ってくれず自分一人でやらなければならなくなったり、仕事で追い詰められたりしたら更年期でなくても誰でもイライラはします。「更年期だから」ではなく「体調が悪いのに何もかもやらなければならない状況」という状況をイメージしたらよくわかるでしょう。

ですからそんな状況でイライラする時は「更年期の私が悪い」と責めずに別のアプローチを考えましょう。

更年期になって体調が悪くなっていることは気づかれていないことがほとんど

体調が悪くなってもなんとかやりくりしてしまう女性が多い中、その人がそれほどまでに大変な思いをしてやっているなんて周りは全然気づけていません。

そんな中、孤独感を深める女性は多いです。「誰にも認めてもらえないし感謝されない」「ミスしたときだけ指摘されたり文句を言われる」など、ご相談にも多い内容です。

だからこそ職場であればそんな時は『今体調が悪いから通常の〇割くらいの稼働しかできないし、納期も時間がかかりますからご協力お願いします』と上司や同僚に伝えておくことも大事になってきます。

「更年期」という言葉を使う必要はありません。「体調が悪い」と言えば、ある程度理解してもらえます。通院しているのであれば、その状況も伝えてみましょう。また手伝ってもらったらきちんと感謝の気持ちも伝えましょう。

更年期でも上手にやり過ごしている人の特徴は前回の記事でもお伝えしていますが、そういった方は自分の状況を伝えるのがとても上手ですし、何かしてもらったときも相手に気持ちよくやってもらえるようにすることに長けています。

是非この時期そのスキルを身に着けてみてください。

イライラしたらこんな行動もおススメ

周囲の人にとって、あなたが「イライラ」していることよりももっと影響が大きく恐れていることがあります。それは「イライラによってあなたに八つ当たりされること」。つまり、周囲にとっての問題はイライラそのものよりも、イライラした時の「あなたの行動」になります。

イライラする感情のコントロールは難しいかもしれませんが、その時の自分の行動を変えていくことは可能です。

私はイライラしたら、その場を立ち去るようにしますし、時には外に散歩に出かけたりします。感情が噴き出る前に違うことで気持ちをそらすのです。

布団にもぐってふて寝することもあります。誰かにラインを送るつもりでひとしきりイライラの内容を書き上げて送信前に消してしまう、などもよくやる方法です。世の中でこんなに自分がイライラしていることは誰にも知られずにすみます。

感情をコントロールするよりも、行動で爆発しない方法をとる方がずっと楽ちんです。

ですから「イライラしてしまって自己嫌悪に陥る」という方は、是非「行動」で八つ当たりしないようにしてみましょう。そして「イライラしている自分」に対してもっと寛容に、優しくなってみてくださいね。

そうすることで「私って感情のコントロールが下手だ」と落ち込む事もなくなりますし、周りからはきちんと感情をコントロールできる人、と思ってもらえますよ。