更年期真っ只中の私が考える、更年期をうまく乗り越えられる人に共通する3つの特徴

 更年期真っ只中の私が考える、更年期をうまく乗り越えられる人に共通する3つの特徴
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高本玲代
高本玲代
2022-09-24

更年期と聞いてイメージするのは何でしょうか?イライラしている、のぼせて汗をかいている…そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、実は肩こりや頭痛、疲れやすさも更年期症状なのです。そんな"知られざる更年期"について、更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載です。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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更年期というのは思春期と同じで誰もが迎えますが、必ずしも全員に更年期症状があらわれるわけではありません。それでも更年期症状が現れてもそれなりにうまく乗り越えられる人と、長引く人との差があります。

その差について今日はお話していきたいと思います。

情報収集力

うまく乗り越えられる人は「何かおかしい」と思ったら情報を積極的に収集します。また、その中でもできるだけ正確な情報をつかむことにたけています。情報源はどこなのか、いくつかの確かそうな情報源を照らし合わせ、そのうえで統一見解がある部分については「こういうことになっているんだな」と、意見が分かれている部分については「ここについては意見が分かれている分野なんだなぁ」と客観的に判断できる力はとても大切です。

SNSを見ていると、時に間違った情報がさも「当たり前」のように流れている場合があります。例えば「同じ漢方でも〇〇社よりも××社の方がいいです」というのが流れていたりして…もちろん自分の体に「合う・合わない」はあるかもしれませんが、どっちが良いか、などの客観的な根拠が示されていなかったり、ステルスマーケティングになっている可能性もあります。さらに「医学の力を借りずに自分で直そう」みたいな訴求も見かけます。医学の力をまず借りてみて、それでもうまくいかない人は自然療法などに頼らざる得ないと思いますが、最初から医学の力を否定するのはもったいないです。SNSの情報をそのまま鵜呑みにする事は時に危険なことがありますので、注意が必要です。必ず裏をとってみましょう。

自分を客観的に観察できる力

自分の限界をまず知ることが大事です。「まだ大丈夫」と思って頑張りすぎて、その後休職してしまったり果てには退職しまわれる方がおられます。風船で例えるなら「小さな穴が開いている状態に気づけるか」です。その時点で気づければ、すぐに対策は打てます。しかし、破れてしまったらそれこそ修復が大変なのです。

睡眠時間が短い状態が連日続いている場合など、必死でやっているとその時には気づきませんが、ある時突然動けなくなる…なんてこともあります。気が張っている時よりも、その時期を超えたときに私も大抵体を壊してしまっていました。どれくらい眠れているのか、ちゃんと深く眠れているかなど、客観的に見ることができる睡眠アプリの活用もおススメです。また、食欲も一つの判断材料になるでしょう。食欲に異常がないのかどうかチェックしてみましょう。また、ミスが増えてきたときも要注意と私はしています。自分なりに体調を観察できる手段をいくつか持ち合わせておきましょう。

ある程度の緩さも大事

更年期で不調になると、必死でしかも急速に元の体調に戻そうとする方がいますが、大抵うまくいきません。むしろすぐに良くなればラッキーです。受診をし、睡眠や食事を整え、などしていると思ったよりも元気になるのに時間がかかることもありますし、若い時のようにはなれないなぁと感じる時もあります。

でも、「まぁ自分はこんな時期に入っているのだな」とある程度自分自身を受け入れたうえで寛容になることも大事です。そして長い目で自分の体と向き合っていきましょう。今までの生活の上で体調が悪くなっていったということも、思い出してください。

「今日はここが悪い、昨日はここが悪かった」と悪いところばかり見つけていると辛くなります。きちんと自分の体調に向き合いながら、努力している自分をまずほめてあげましょう。

「いや~、更年期たいへんよ!」「ちょっと助けて~」と面白おかしく周りに語れる余裕があると人としてもより魅力的でなお良いかと思います。

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AUTHOR

高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。