ドイツ発「オーセンティック ビューティ コンセプト」が追求する本物の個性美

——化粧品と環境という視点からブランド独自でどのような取り組みをしていますか？またそのきっかけは何でしょうか？

まず、髪にも環境にもやさしい処方を採用している点です。AUTHENTIC BEAUTY CONCEPTの製品は、厳格な自社基準をクリアした天然由来成分を「超音波抽出」「水蒸気蒸留」という方法で抽出し、素材の持つ力を最大限引き出しています。また、ヴィーガン処方を採用し動物由来成分を使わず動物実験も行わないことは、人の利益のためだけに使われる動物を減らし、環境を守ることにつながっています。

さらに、プラスチックゴミを減らす取り組みとして未開封シールとシュリンク（フィルムによる包装）をなくし、100%リサイクル可能かつ80％の使用済リサイクル（PCR）プラスチックのパッケージに切り替えております。

加えて海のプラスチック廃棄物を削減する傍ら、2017年からはプラスチックバンクとのパートナーシップにより、廃棄物管理のインフラがない国における貧困層の人々の生活改善にも取り組んでいます。これまで私たちの支援を受け、プラスチックバンクは世界で最も貧しい国の一つであるハイチに3つのプラスチック収集センターを開設しました。地域住民は、集めたプラスチック廃棄物をこの収集センターに持ち込むことで、金銭や品物、サービスなどと交換することができます。

こうして収集された資材は、「ソーシャル・プラスチック®」としてリサイクルのバリューチェーンに組み込まれます。「ソーシャル・プラスチック®」とは、プラスチック廃棄物に対して、収集した人が市場価格を超える金額を受け取ったことを示すプラスチックバンク認証済み素材です。私たちは現在2025 年までに100%リサイクル・再使用・生分解が可能なパッケージ実現を目指して、「ソーシャルプラスチック®」の使用を増やしています。

——成分的に環境に配慮している点は何でしょうか？またなぜその成分を選んだのかとう理由もお聞かせください。

AUTHENTIC BEAUTY CONCEPTのすべてのシャンプーで積極的に使用しているのが「グア―豆」という原料です。グアー豆の栽培は土を改良してくれるだけでなく、種は栄養豊富なオイルとして、そのかすは家畜の餌にと余すところなく使うことができるため、廃棄物の削減につながります。

また私たちが使用しているグアー豆は、2017年から支援している「サステナブル グアー・イニシアチブ（SGI）」の農家が栽培しているものです。SGIは、インド・ラジャスタン州の砂漠地帯にある20の村に広がる3,000人のグアー豆農家を対象に、持続可能な農業手法を指導・推進しているプロジェクトです。このプロジェクトのもと、農民（うち25％が女性）は公正な労働条件のもと、持続可能で生産性の高い方法でグアー豆の種まき・培養・収穫を行うためのトレーニングを受けています。また、農家とその家族には、グアー豆の栽培だけではなく、自分たちが食べるための家庭菜園を作るように指導し、健康や栄養についての教育も行っています。さらに、環境負荷低減のため、化学物質を一切使用せず、土壌の状態を維持する方法も指導しています。これらは、AUTHENTIC BEAUTY CONCEPTならではの取り組みであると言えます。

——化粧品を開発する上で、もしくはコンセプトを立ち上げる時点で何か困難なことはありましたか？またそれをどう克服しましたか？

長年に渡り、ビューティ業界ではパラベン等を一切排除した、いわゆる“フリー・フロム・フォーミュラ”は性能が悪いというのが定説となっており、それを崩すべく長い開発期間を要しました。例えば、なめらかな髪にするために、シリコーンをルッコラやココナッツのアルカンに置き換えるなど、天然成分と最新技術から着想を得て開発に取り組みました。

同時進行でパッケージデザインをフレグランス業界に精通したデザイナーと共同で時間をかけて開発しました。ミニマルな日本の花器からインスピレーションを得たユニークでシンプルな有機的形状、ソフトなタッチ、シンプルでクリーンなコアカラー、シンプルなタイポグラフィといったスマートなルックスは、ブランドの高品質なイメージと哲学をも表現しています。

スポーツやヨガを実践するオールジェンダーにお勧め

「まるで化粧水のようなテクスチャーのヘアオイルには、菜種などから採取した天然のワックス剤とも言われる「植物性アルカン」が配合されています。これは、ノンシリコンでありながら、つるんとしたまとまりや自然なツヤ感をもたらすキー成分です。スポーツやヨガで髪をまとめたり、汗をかいたりにしてもべたつかず重くならないのでオススメです」と緒方さん。紫外線が強い夏の屋外ヘアケア対策としても応用可能。オールシーズン必須のアイテムだ。

「コロナ禍で手洗いや消毒の回数が極端に増え、手荒れが気になるけれどハンドクリームはべたつくからイヤ、という方にオススメのアイテム。製品名の通り、手にも髪にも使えるマルチタスクな美容液で、「天然のレチノール」として注目の植物由来成分「バクチオール」を配合しています」。手にとって、そのまま髪の毛の広がりを整えながら、ハンドケアも。手に伸ばした瞬間とろけるように肌に浸透し、透明感あふれるしっとりやわらかな手へと導くそのテクスチャーに、「塗ってすぐにスマホを触ってもベタベタしない！」との声も多数。ポーチに常備しておきたい１本だ。