「だるくてやる気が出ない…」抜け出すヒント!アーユルヴェーダ的【やる気スイッチの押し方】

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「だるくてやる気が出ない…」抜け出すヒント!アーユルヴェーダ的【やる気スイッチの押し方】

新生活が始まって、ぐったり疲れてしまったり、なんだかやる気が出なくて家でゴロゴロしてしまったりしませんか?心と体の重だるさをアーユルヴェーダの智慧で乗り切りましょう!

春になると、日中に眠くなったり、体の疲れやだるさを感じる、という声をよく聞きます。実は、春先のやる気のなさや、疲労感は、原因によって対策が全く異なります。今回は、体がダル重い時に自分でできる、原因別のセルフケアをお伝えします。

やる気が出ない時は、ダルさの原因を突き止める

アーユルヴェーダとは5000年以上の歴史を持つインド・スリランカ発祥の伝統医学です。食事やライフスタイルを体質に沿ったものに変えることで不調を改善する、養生法としての側面や、オイルやハーブを使った治療法というハーブ医学のような側面があります。

さらに、アーユルヴェーダは、ホリスティック医学とも言われます。どういうことかというと、例えば一つの不調に対して、ただハーブの薬を飲むといった肉体だけへのアプローチをするのではなく、そもそも何が原因でその不調が起こったか?ということを突き止めて、精神状態やライフスタイルなどのその人の「全体」を整えるというケア方法を行います。

さて、では今回のテーマはやる気のなさや、体のダル重さですが、「やる気が出ない」という時は、何が原因になっているでしょうか?

アーユルヴェーダ的には、2種類の原因が考えられます。

1つは、エネルギーを消耗しすぎて、体が動かせない、という場合です。

2つ目は、逆に家でじっとこもっていたり、食べてばかりいて、運動をしていなかったりと、体のエネルギーが停滞して、ダルさが起こっている場合です。

両方を詳しく説明していきます。

1つ目のケースはいわゆる「エネルギー切れ」を起こしているせいで体が動かせない場合です。アーユルヴェーダでは、不調の原因はドーシャと呼ばれる生命エネルギーが乱れたことによると考えるのですが、このケースはワータ、というドーシャの乱れが考えられます。

アーユルヴェーダ
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ワータとは風のようなエネルギーと言われるのですが、長距離を移動したり、外出が頻繁であったり、たくさんの人と会ったり、というように、動き回っていると悪化します。
なぜなら風は動くもので、あなたが動き回ることで、体内の風のエネルギーがどんどん増えてバランスを崩してしまうからです。

体の動きだけでなく、心の動きが多くてもワータのエネルギーは悪化ます。色々なことをぐるぐる考えていたり、
長時間スマホを見てたくさんの情報に触れていたりすると、脳はフル回転するのでワータが悪化します。

すると、どうなるかというと、エネルギーが枯渇し、体力が落ち、充電切れのように動けなくなってしまうのです。

2つ目のケースは、1つ目のケースと真逆の場合で、動かなさすぎていたり、昼寝をよくしていたりすると、体がダル重くなるケースです。

テレワークで1日中、家にいたり、同じ姿勢で長時間座っていたりすると、カパというドーシャのエネルギーが悪化します。

カパとは水と土のエネルギーと言われるのですが、水や土のように重い性質を持ちます。カパドーシャが増えすぎて悪化すると、体が重く感じ、心も重く感じて、「動きたくない」「何もしたくない」「考えたくない」
といったような気持ちになりがちです。

また「動かない」以外にも、消化に重いものや、脂肪になりやすい食べ物を食べることもカパドーシャの悪化の原因になります。小麦製品、揚げ物、レトルト食品、油を多く使った中華料理や西洋料理を食べた後にものすごい眠気に襲われたことはないでしょうか?

現代的にいうと、それは血糖値の急上昇で眠気が来た、と考えるかもしれませんが、アーユルヴェーダ的には、それはカパドーシャが増えたから、という理論で説明ができます。

そういった食べ物は消化に負担がかかる、「重さ」を持った食べ物なので、食べるとカパが増えて、眠気、だるさ、頭がぼーっとする、といったことが起こるのです。

まずは、自分のダルさが1つ目のケースと2つ目のケースと、どちらにより近いかを考えて、次に紹介するケア方法を参考にしてみてください。

ダルさを取り除くにはどうすれば良いか

同じダルさであったとしても原因が真逆であれば、当然、ケア方法も全く変わってきます。1つ目のエネルギー消耗型、ワータタイプのダルさの場合は、とにかく休養を取ることが重要です。

ここで「やる気が出ないから、気分転換に〇〇へ行こう!」というように外出をしてはいけません。この状態の時に必要なのは、ただじっと休むこと。ゆっくり家で寝たりゴロゴロしているのが一番良いです。

休む
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ワータが悪化しているときは、いつもより思考が忙しく動きがちなので、じっとしていると「このままで大丈夫だろうか」と不安になったり、焦ったりしてしまうかもしれませんが、今は休むべきタイミングなのでじっとしていて良いのです。

できればスマホはあまり見ないようにして、景色をぼーっと眺めながら温かい飲み物を飲んだり、温かくて栄養のある鍋料理のようなものを、時間をかけてゆっくり食べるのも良いです。

2つ目のエネルギー停滞型、カパタイプのダルさの場合は、逆に刺激を与えたり、動くことが重要です。このケースは、動いていないことが原因で、心も体も重くなっていますから、「寝ても寝ても眠いから、もっと寝よう」としてしまうと、さらにダルさが悪化してしまいます。

こういう場合は、「やる気が出るまで待とう」と思ってもいつまでもやる気が出てこないですから、自分から動いて、刺激を受けると良いです。まずはやる気が出ないままで良いので、外に散歩に行ってみましょう。早足で歩いているうちに、血行も良くなり、頭が冴えてくるはずです。

ウォーキング
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食事は間食を控え、野菜中心に消化に軽いものを食べます。特に小麦、乳製品、白砂糖を使ったものはカパのエネルギーを悪化させるのでしばらく控えると良いです。

野菜スープ
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アカリ・リッピ―

アカリ・リッピ―

アーユルヴェーダ著者・セラピスト。本場スリランカでアーユルヴェーダ医師のもと修行。帰国後、1万人の体質改善コンサルをしながら講座で実践的なアーユルヴェーダを指導。著書「アーユルヴェーダが教える、せかいいち心地よいこころとからだの磨き方」 (三笠書房)5刷。都内でサロン経営。大手企業の営業マンだった時の経験を活かし、「忙しい人でも無理なくできる」現代的なアーユルヴェーダを発信。

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