"苦味"は春の味方?苦味がもたらす嬉しい効果と上手に苦味を取り入れる方法

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"苦味"は春の味方?苦味がもたらす嬉しい効果と上手に苦味を取り入れる方法

HIKARU
HIKARU
2022-02-04

ヨガ講師でアーユルヴェーダカウンセラーとしても活動するHIKARU先生に、アーユルヴェーダの知恵を借りて、日々を心地よく過ごすヒントを教えていただきます。

“良薬は口に苦し”というように、苦味はすすんでとる味ではないものの、期待できる様々な働きがあります。アーユルヴェーダでは、味には「甘酸塩辛苦渋」という6種類があり、それぞれの味には体や心に様々な作用をもたらすと考えられていて、それが苦味であると判定する感覚としては、「舌と接触した時に刺激をあたえ、口内に清涼感や渇き、心地よさをあたえる」というのがあります。

世界各国料理の中でも塩味が強いと言われている日本食を食べた後には、苦味のあるお茶で口をさっぱりさせたいですし、甘い物を食べる時にも苦味のあるお茶やコーヒーはとても良く合いますね。アーユルヴェーダドーシャでこれらの味を考えてみると、塩味と甘味はカパ(水のエネルギー)を増やす味。苦味は逆にカパを鎮静させる味なので、バランスを取っているわけです。

苦味はカパを鎮静させる

そして春は、一年の中で自然界にカパが一番優勢になる季節。朝なかなか起きにくく寝過ごしたり、日中も体がだるく感じることが多くなったりします。また鼻水、鼻詰まりなど呼吸器にも問題が出やすくなる季節でもあるのは、まさにカパの影響からなのです。そんな時期に活用したいのがカパを鎮静させる苦味です。適度に摂ると、味覚不良を無くしたり、皮膚や筋肉組織を丈夫にしたり、消化力の増進や余分な脂肪を取り除くといった効果も期待できると、古典書に書かれています。

菜の花、ふきのとうetc.旬の野菜から苦味を取り入れよう

便利な現代では、スーパーに行けば季節に関係なく夏野菜であるきゅうり、南国のフルーツであるバナナなどは必ず手に入りますから、その土地でその季節に採れる旬の食材が、分かりにくくなってしまっている気がします。そこで、あらためて旬の春野菜を思い出してみましょう。菜の花などの葉物の野菜、ふきのとうなどの山菜は苦味が強いです。その時期に自然界に育つ素材は、自ずと私達が食べるのにふさわしい食材なのですね。ただし過剰に摂ってしまうと、体の様々な組織を枯渇してしまい、体力を失うことにもつながるので、一度に大量摂取することは控えましょう。

まだまだ寒い日が続きますが、確実に日は長くなり、太陽の力も帯びてきています。きっと春もすぐ先の角を曲がったところ。木々の芽吹きと共に、旬の春野菜の苦味を味わってみてください!

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HIKARU

HIKARU

アンダーザライト ヨガスクール リードトレーナー、全米ヨガアライアンスE-RYT500、YACEP認定講師、シヴァナンダヨガ正式指導者。アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント(日本アーユルヴェーダスクール認定)、Ayurvedic Medicine Practitioner(米国補完医療大学発行)など各資格を取得。AyuSya(アーユシュヤ)にて、ヨガとアーユルヴェーダの叡智を統合させたセルフケアの方法を提供する。著書に「やさしいヨガ」「HIKARUの楽しいヨガ」「はじめての楽しいヨガ」「はじめてのアーユルヴェーダ」(主婦の友社) www.ayusya.jp

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