春なのに重い、だるい、面倒…なぜ?やる気モードに切り替える!アーユルヴェーダ的3つのアドバイス
ヨガ講師でアーユルヴェーダカウンセラーとしても活動するHIKARU先生に、アーユルヴェーダの知恵を借りて、日々を心地よく過ごすヒントを教えていただきます。
太陽の光は徐々に力を増し、木々の芽吹きも始まり、自然界ではみなぎる生命力を感じる春。やる気と共に新学期をスタートしたいのはやまやまなのですが、どうも気分が上がらない。体も重く、だるく、めんどうくさいなあ、と感じてしまうのはどうしてなのでしょうか?
アーユルヴェーダでは、春は「カパ」というエネルギーが自然界に一年の中で一番優勢になる時期と考えられています。自然界を作り上げている五大元素(空風火水地)の中の、水と地の要素で成り立っているカパは、重性、停滞性、粘着性などの性質を持っています。自然界の一員である私達にも、それらのカパの性質が現れる季節なのですね。
古文の中にも、「春眠は暁を覚えず」というフレーズがあるように、春は寝起きからすっきりとせずに、重くぼんやりとした気分でのスタートでは、なかなかエンジンもかかりづらくなります。そこで、このカパをどうにか払拭して、やる気モードへの切り替える方法を紹介します。
1. 朝シャン、朝シャワーで挽回
朝起きたらコップ一杯の水を飲み、排泄を済ませたらシャワールームに直行!体を清潔に保つだけではなく、気分も爽快にしてくれるのが沐浴です。ぼんやりしている頭も、マッサージをしながら朝シャンするとだんだんと冴えてきて、さあ今日も1日頑張るぞ〜というやる気スイッチが入りやすいです。
2. 運動
じわっと発汗があり、心拍数も適度に上がり、喉が渇くというのをバロメーターに、体力の半分程度の運動をしましょう。一番体力が高かった冬を過ぎて、一番体力が低下する夏に向けて、春は下り坂の中程度です。重たい体やめんどくさいと感じる気分を払拭し、体力、消化力、抵抗力といった力をアップする運動は、継続的に行うことが大切です。夏に向けての底力を上げておくことも兼ねて、週3〜4回以上を目標に、運動をしましょう。特に午前中に行うと、ランチも美味しく、午後の活動も引き続き前向きに取り組めそうです。全身を使い、程度を調節しやすいヨガのポーズの練習は最適です。太陽礼拝、立位のポーズがおすすめです。
3. 甘いもの、消化しづらいものを控えめに
甘いもの、脂っこいもの、ヨーグルト、チーズ、アボガド、ナッツ類などは、カパを増やす食物です。栄養価は高いけれども消化しにくいため、体が重く感じたり、鼻詰まりや鼻水など呼吸器への負担にもなりやすかったりするので、花粉症でお困りの方は、特にこの時期控えられることをおすすめします。
甘いものの中でも、蜂蜜は特殊作用をもたらす食材で、逆にカパを鎮静する作用がありますし、余分な脂肪を取り除くダイエット食材とも言えます。ただし、加熱してしまうと消化できないので、購入の際には生蜂蜜を、そして食べるときには加熱をしない方法で取りましょう。
AUTHOR
HIKARU
アンダーザライト ヨガスクール リードトレーナー、全米ヨガアライアンスE-RYT500、YACEP認定講師、シヴァナンダヨガ正式指導者。アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント(日本アーユルヴェーダスクール認定)、Ayurvedic Medicine Practitioner(米国補完医療大学発行)など各資格を取得。AyuSya(アーユシュヤ)にて、ヨガとアーユルヴェーダの叡智を統合させたセルフケアの方法を提供する。著書に「やさしいヨガ」「HIKARUの楽しいヨガ」「はじめての楽しいヨガ」「はじめてのアーユルヴェーダ」(主婦の友社) www.ayusya.jp
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