【花粉症対策】今年はアーユルヴェーダ的治癒を目指そう!今すぐ始められる6つの対策
「目が痒い…」「鼻がムズムズ…」病院に行けば、すぐに効くくすりは処方されるけれど眠くなったり、だるくなったりするため、手を出したくないという人は多いかもしれません。そんな方は、今からアーユルヴェーダ的に花粉症対策をはじめてみてはいかがでしょうか?
アーユルヴェーダ的に花粉症と向き合う
花粉症の原因
最初にアーユルヴェーダの理論的なお話になりますが、アーユルヴェーダでは「ヴァータ」、「ピッタ」、「カファ」という3つのエネルギーがわたしたちには宿っていると考えられていてます。この3つのバランスの割合は人によってことなり、”その人にとって”バランス良く保たれていれば心身ともに健やかさを保つことができます。
ただし忙しい現代社会では、そう簡単にバランスを保つことはできません。そしてバランスを崩す(増大・減少する)ことによって、心身の不調につながっていくのです。花粉症もまたこのエネルギーバランスの乱れが一因とされ、カファ性疾患と考えられています。
このカファのエネルギーには、「重性・油性・冷性・固着性、安定性」といった性質を持ち、カファの性質が増大する食べ物をとったり、ライフスタイルを送るとカパ性の疾患や不調を引き起こしたり、悪化させると考えられています。
カファのエネルギーを鎮静させる
要するに、アーユルヴェーダ的に花粉症対策を行うためには、カファのエネルギーを増大させてないことがポイントとなります。
アーユルヴェーダでは「相反するものを与えてバランスをとる」と考えるため、カファの性質である「重性・油性・冷性・固着性、安定性」に相対する性質を加えることでバランスを取るようにします。
今すぐはじめよう!アーユルヴェーダ的花粉症対策方法
冷たい食べ物・飲み物を摂らない
冷たいエネルギーを持つカファを増大させないために、冷たい飲食物、特に乳製品の摂りすぎはNG。粘性のあるヨーグルトなども、カファを増大させる可能性があるため嗜好品としていただくもしくは、常温のヨーグルトを水で割って摂るのがおすすめです。
夜遅くには、体を冷やす果物や甘いものを摂るのもおすすめできません。これらも、またカファを増大させるとも言われています。
適度にスパイスを摂り入れる
カファは、安定性のエネルギーを持つため、適度な刺激をお食事でも与えるようにすると◎。簡単なもので言えば、消化力の高いお昼ごはん時間に発酵食品を摂るのが効果的かもしれません。現代医学でも、腸内フローラの異常で花粉症が起こることがわかっているので、発酵食品は適度な刺激で腸内を整えてくれるのにも役立ちます。
ただし、加工食品は消化に負担がかかるので、消化不良を起こしている時はスパイスを取り入れてみるのもおすすめです。スパイスは消化力もアップしてくれるため一石二鳥のはず。スパイスというとカレーをイメージする方も多いかもしれませんが、例えば、生姜やわさび、唐辛子、にんにくなどのスパイスは、日本食でも活躍するスパイス(薬味)なので、ぜひ花粉症が気になり始める前から、食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
温めたセサミオイルでマッサージ
セサミオイルは、体をあたためるオイルとしてアーユルヴェーダでは重宝されています。
キュアリングした無色透明の太白ごま油(セサミオイル)に、ユーカリやティーツリー、ペパーミントなど鼻をスッキリさせるお好みのアロマオイルと一緒に、頭と耳、ひざ下から足裏にかけての3点をオイルマッサージするのもおすすめ。
オイルを塗布することで、体の外側から温めてカファのエネルギーの増大を防いでくれます。
点鼻くすり
アーユルヴェーダの点鼻「アヌタイラ」は、薬草をオイルで煮出した点鼻オイルです。
片鼻に3滴ずつ入れ、脳に到達、喉の奥底がイガイガとしてくる感覚があったら、タンを吐き出すように吐き出します。間違って飲み込まないようにして下さいね。
カファは冷たいエネルギーなので、体を温あたためて使うのがベスト。お風呂上がりに点鼻するのはおすすめです。
アヌタイラは、花粉症だけでなく鼻炎や偏頭痛にも効果的。慣れない内は辛いかもしれませんが、鼻がスースーしてとても気持ち良い。まさに爽快感を味わえます!
鼻うがい
「鼻うがい」は花粉症の方にはぜひトライしてもらいたいアーユルヴェーダの浄化法です。
ロタ(鼻の洗浄器)もしくは、急須に塩湯(人肌に温めたお湯コップ1杯に岩塩小さじ半程度を加えたもの)を作り、鼻洗浄をします。もし、ターメリクがあればターメリックを小さじ1/3程度加えると浄化力が更にアップ。ロタを重力のまま備考に注ぎ入れて、反対の鼻孔から塩湯を流しだします。
洗浄後は、アヌタイラで鼻孔に垂らして乾燥を防ぐのを忘れないようにして下さいね。
朝夕2回のアーサナの練習
固着性、安定性の強いカファのエネルギーは、ゆったりとしていてるのが特徴。バランスが整っている時は穏やかで平和なのですが、増大することで、惰性感が増してしまい、鬱っぽくなってしまうことも。
よって、体を適度に動かすこともバランスを整える助けになります。じんわりと汗をかくくらいの適度なヨガのアーサナの練習を1日2回程度行うのがおすすめです。
今から始めよう!アーユルヴェーダ的花粉症対策
今回ご紹介したアーユルヴェーダ的な花粉症対策方法は、アーユルヴェーダの最も大切にしている自然の力を使った方法。つまり、くすりのように即効性がないということは覚えておいて下さい。
アーユルヴェーダでは、これまで積み重ねてきたモノが原因となって、症状として現ると考えます。つまり普段からよくカファが増大するような食事やライフスタイルを過ごしていた結果として、花粉症として症状に現れるのです。
「毎年、花粉の時期が憂鬱…」という方は、今すぐできることからぜひ、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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