【おうちでできるウェルネス】手や足がツルピカ、口臭対策にも!乾燥の季節、塩がもたらす大きな効果
私たちの肌が健康な時、体内に不必要なものが入らぬようバリアが張られています。しかし何らかのアレルギーを起こすようなものや刺激の強いものに水を介して触れた時、私たちの肌のバリアは壊され、炎症として反応を起こします。これから寒くなるつれ、私たちを取り巻く環境はどんどん乾燥してゆきます。肌を健康的に保つために、塩を使った自宅でのウェルネスを楽しむのはいかがでしょうか。
塩がもたらす大きな効果の数々
ドイツではこの季節になると、ドラッグストアには塩を使った製品が多く見られるようになります。様々な香りのバスソルトはもちろんのこと、ミネラル成分を多く含むとされる塩シャンプー、塩浴専用の塩なども用意されています。風邪防止・花粉症対策として鼻うがい(ジャンネティ)をされるヨギーニの中には、自宅のヨガスタジオにヒマラヤのピンクソルトの岩石を飾る人も多いのではないでしょうか。塩は世界最古の調味料として知られるだけでなく、実は薬としてはるか昔から重宝されてきました。太陽堂製薬によると、塩は現代でも、体調不良の知恵薬として使用されているのだとか。特にたんぱく質を凝固する作用などがあるため、更年期に多く悩まされる歯茎のトラブル(歯茎が痩せる・下がる)にも効果があるそうなのです。朝一杯の白湯に塩を一つまみ入れて飲んでいらっしゃる方も多くいると聞きますが、塩の持つデトックス効果・口臭予防効果は一般的に広く知られているようです。
ヨーロッパには塩の洞窟がいくつか存在しますが、それらの多くは体の緊張をほぐし、神経疲れを癒してくれる「治療場」。塩の抗菌作用によって気管支を広げ、痰がとまって深い呼吸ができるようになるため、精神的にとても楽になります。つまり塩は体外・体内にも使用でき、副作用がほぼ無いお薬のようなもの。使用量さえきちんと調整すれば、どの年齢層にも幅広く使用できることを意味しています。
手湯や足湯など、部分ケアにもおすすめ
抗菌効果と言えば、足湯に塩を入れることで、気になる足のニオイを緩和することができます。また温かい湯の中で角質が柔らかくなるので、その後のお手入れも簡単で気持ち良く、今日からできるセルフケアにはぴったりです。適度にマッサージを施せば血行を良くなります。足には内臓に直結したツボがいくつもあるので、疲れが取れて気持ちもリラックス、寝る前に行えば快眠にもつながるでしょう。また手湯にも塩を入れることで、足湯と同じような効果が見られます。手湯専用の塩マッサージソルトと塩入りのハンドクリームを合わせて使用すれば、抗菌効果も同時に得られます。
湯舟全体にバスソルトを入れるのもとても気持ちの良いものです。しかし残り湯で洗濯することがためらわれたり、風呂釜や排水溝を痛めてしまわないか心配なのが難点。しかし足湯や手湯などの部分ケアであれば、少量のお湯と少しの片づけで済みます。
ただし人によってはカサカサやあかぎれが酷い場合があり、塩湯の刺激が強すぎてしまう人もいます。使用量を守り、自分の肌に合うかどうかを確認した上で、自宅でのんびりと秋を満喫してみるのも良いかもしれません。
AUTHOR
キュンメルめぐみ
外資系企業勤務を経て、ストラスクライド・ビジネススクールにて経営学修士号(MBA)を取得。1999年独渡。現在はお茶ソムリエ・栄養士・ヨガインストラクターとしてカルチャースクールで教室を開催する傍ら、個人やスポーツ選手の栄養アドバイスなども行っている。日々のつぶやきをnoteで発信中。
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