口腔環境も老化する!今すぐ取り入れたいルーティンとは【栗尾モカの更年期大学#1 】

 口腔環境も老化する!今すぐ取り入れたいルーティンとは【栗尾モカの更年期大学#1 】
栗尾モカ
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2021-10-26

記者・漫画家の栗尾モカが、様々な業界のプロフェッショナルに会い、更年期を快適に乗り越えるための知恵やメソッドをレポートする連載「更年期大学」がスタート!第1回目は、神谷町デンタルクリニック院長の高島美祐先生にお話を伺います。

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様々な体調変化を迎える更年期。実は、口腔環境も大きく変化しています。自分では口の中を清潔に保っているつもりでも、年齢を重ねるうちに体質が変化し、今までのケアだけでは不十分、ということも。放置しておくと大変な事に!そんな状況を未然に防ぐための具体的なお手入れ方法もお伝えします。

お話を伺ったのは…神谷町デンタルクリニック院長 高島美祐先生

高島先生
神谷町デンタルクリニック院長 高島美祐先生

2014年に短期間で治療を終了することに特化した「神谷町デンタルクリニック」(歯科・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科)を開院。顕微鏡を用いた精密な治療により、なるべ自然な歯を残すよう配慮した短期治療を行っている。他の医院で抜歯をすすめられた方や、海外駐在員の一時帰国、地方在住のエグゼクティブなど、限られた時間内に完璧な歯科治療を受けたい人々に選ばれる医院として定着。専門は顕微鏡精密治療。プライベートでは20代の頃、往診時の態勢によるぎっくり腰を経験してからヨガをはじめ、それ以来すっかりヨガにのめりこみ、いくつかのティーチャートレーニングを終了。現在は、ヨガのためにまとまった時間が取れなくても日常にヨガを取り入れる方法を考案中。

ストレッチ
柔らかすぎる…!ヨガ講師の資格を持つ高島先生は院内でも休憩中のストレッチを欠かしません

更年期世代はストレスを受けやすい

ーー高島先生は、歯科医師でありヨギーニでもありますね。学会で海外に行かれることも多くウェルネスに対する意識もとても高い方ですが、今回はデンタルケアと更年期世代の深い関係についてもお聞かせ頂けますでしょうか。

高島先生:お口の中の環境と体調は密接に繋がっています。まず、年齢とともに、唾液の減少が始まっていきます。更年期の方は、体の変化や親の介護、お子様の受験など取り巻く環境の変化やサポートのためにご自分の時間が取れず、ストレスを感じやすいステージでもあると思います。ストレスが原因でも唾液が減少し、口内の不快な症状が出やすくなってしまいます。皆さんお忙しいかと存じますが、しっかりとよく噛んで味わうことで唾液の分泌が促されますし、食事に集中することによりヨガの精神に通じる「今、ここにいる」という意識を持っていただくことができると思います。

また、そのあとに続く口腔ケアも、磨くべきところがきちんとケアできているか、意識しながら確認することがとても大切です。皆さんの健康な心と体は、周りの人々にとっても何物にも代えがたい宝物です。そして、それを守るのは、ご自分にしかできないことです。ご自身を大切にすることは、周りの人を大切にすることの始まりではないでしょうか。

ーー確かに更年期は人生の中でも最も忙しい時期かもしれません。デンタルケアでプラスするべき習慣はありますか?

高島先生:ちょっと意外かもしれませんが、充分な水分補給をおすすめします。皆さんは、一日にどれくらいの量の水分を摂取しますか?ご存知のように、生命を維持するために「水」は不可欠です。摂取した水分は、まずは血管など命に関わる臓器へ供給され、最後に唾液の成分となります。

水
水分補給と口臭には深い関係が

最後に唾液になるのですね。口内が乾いたときには、体が乾いているということでしょうか。

高島先生:女性ホルモン、エストロゲンの減少により、粘膜が乾燥しやすくなります。口の中も粘膜なので、乾燥しやすくなり、自浄作用が低下、虫歯や歯周病のリスクが高まってきます。

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栗尾モカ

栗尾モカ

記者・漫画家。新卒で航空会社に就職。退社後、出版社に入り多くの企画に携わる。「ダ・ヴィンチ」で漫画家デビュー後、朝日新聞の社会見学連載、「TVタックル」モバイルサイトインタビュー、女性誌「STORY」の海外・美容取材など数多くの連載を担当。女性のウェルネスをテーマにしたコミックエッセイは、取材の経験がニュースソースになっている。シンガポールのメディアに再就職した際、締切と子育てに追われる中でインド・バンガロールにあるヨガ研究大学(Swami Vivekananda Yoga Anusandhana Samsthana / S-VYASA)により考案されたヨガインストラクター認定プログラムに出逢い、資格を取得。伝統的なヨガ哲学や、心身を癒すメソッドを学び始める。著書に「サロン・ド・勝負」「おしゃれレスキュー帳」(KADOKAWA)「女のネタ帖」(学研)などがある。



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