口腔環境も老化する!今すぐ取り入れたいルーティンとは【栗尾モカの更年期大学#1 】
ーー年齢を重ねると口臭が強くなるといわれるのは、水分不足が関係していたのですね。
高島先生:そうですね。では、いったい1日にどれくらいの量の「水」を摂取すればよいと思いますか?唾液の原料とするためには、体重50キロで2.5L以上の水分摂取(食事からの接種も含む)が必要と言われています。この数字を聞いて安心される方もいらっしゃるかもしれませんが、その水分の中にカフェインの摂取があるようでしたら、利尿作用により外に出されてしまう分もあるので、より多く水分摂取が必要となります。在宅勤務が続いて、体重管理のために食事の量をいつもより減らしてコントロールされている方は、食事から摂取される水分が減ってしまうので、意識して普段より多めに水を飲まれることをお勧めいたします。
「口臭」5つの要因
ーー意外なお話ですね。水分補給、まめにしたいと思います。口臭ケアに効果的なことは他にもありますか?
高島先生:まずは、口臭の原因の種類についてお伝えしますね。大きく分けて以下の5つになります。
①強い臭いを持つ食材を食べた後の一時的な外因的口臭
②実際には他人が何も感じないのに本人は口臭があると感じてしまう心因的口臭
③空腹時や起床時、緊張している時など唾液の減少が原因で起きる生理的口臭
④呼吸器や消化器などの不調による病的口臭
⑤歯周病が原因で起きる病的口臭
外因的口臭は、たいていの場合原因が思い当たることがあると思います。また、例えばニンニクなどが原因の口臭は、しばらくたつと消失するのと、予防することができるので、それほど気にされる方はいらっしゃらないと思います。
生理的口臭、特に起床時の口臭については、寝ている時に唾液が減少し、口臭の原因となる歯周病菌が繁殖するために起きます。こちらを予防するには、就寝前の歯磨きとフロスの後、歯周病菌を抑制するプロバイオティクスのタブレット(ロイテリ菌)をなめることをお勧めします。
口臭のうち、8割は歯周病によるものだと言われています。いわゆる歯垢(プラーク)1gの中には、皆様が最も汚いと思われる排泄物、便よりもさらに多くの細菌が含まれています。歯周病の口臭の原因は、歯周病菌の代謝産物であるメチルメルカプタンと呼ばれる化学物質が独特のにおいの原因です。
また、お口の中の細菌は、歯の表面で繁殖するものが25%、舌や粘膜で繁殖するものが75%と言われています。ですので、殺菌効果のあるリステリンなどの洗口剤の使用を続けることによって、お口の中の細菌の総数が減ってきます。ぜひ、毎日の口腔ケアに取り入れていただければと思います。その上でお口の中の善玉菌を増やすことによって歯周病菌などの悪玉菌の活動を抑制することも、とても効果的です。
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AUTHOR
栗尾モカ
記者・漫画家。新卒で航空会社に就職。退社後、出版社に入り多くの企画に携わる。「ダ・ヴィンチ」で漫画家デビュー後、朝日新聞の社会見学連載、「TVタックル」モバイルサイトインタビュー、女性誌「STORY」の海外・美容取材など数多くの連載を担当。女性のウェルネスをテーマにしたコミックエッセイは、取材の経験がニュースソースになっている。シンガポールのメディアに再就職した際、締切と子育てに追われる中でインド・バンガロールにあるヨガ研究大学(Swami Vivekananda Yoga Anusandhana Samsthana / S-VYASA)により考案されたヨガインストラクター認定プログラムに出逢い、資格を取得。伝統的なヨガ哲学や、心身を癒すメソッドを学び始める。著書に「サロン・ド・勝負」「おしゃれレスキュー帳」(KADOKAWA)「女のネタ帖」(学研)などがある。
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