更年期を理由に離職する人は約2割…意外と知られていない更年期の影響|社会の課題としての更年期

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更年期を理由に離職する人は約2割…意外と知られていない更年期の影響|社会の課題としての更年期

高本玲代
高本玲代
2021-09-29

更年期と聞いてイメージするのは何でしょうか?イライラしている、のぼせて汗をかいている…そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、実は肩こりや頭痛、疲れやすさも更年期症状なのです。そんな"知られざる更年期"について、更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載がスタート。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

「家事まで手が回らない」それも実は更年期によるものだった

最近なぜかすぐに疲れる、イライラや落ち込みが激しい。なかなか寝付けない…そんな方はおられませんか?

意外と知られていないのですが、それ更年期症状かもしれません。実は私も42~3歳からひどい疲労感や不眠に悩まされました。仕事をなんとかこなすともう家事をする気力がなくなってしまったのです。

そしてその影響は家庭にも出始めました。もともとマメで家事に協力的な夫ではありましたが、私が動けなくなってしまったため、彼の負担量が一気に増えました。私が仕事はなんとかこなしていたことから、当然彼からすれば「さぼっている」ようにしか見えず、喧嘩が絶えなくなりました。

しかし、ある時ふと医療従者の友人が「更年期が始まっているのではないか」と言ったのです。調べてみると色々当てはまる…ということで通院や生活習慣の見直しが始まりました。

それが私の更年期(※1)との向き合いはじめでした。更年期は一般的に50歳の閉経を挟んだ前後5年間(45~55歳)と言われていますが、その時期や症状には個人差があります。

当事者である自分自身が更年期を知らなかったのですから、当然男性である夫が知る由もないのです。更年期と向き合うことで心身の不調は改善したものの、やはり周囲の理解がないと頭打ちになることを経験したため、私は夫にも更年期を理解してもらうように働きかけました。「辛い」「しんどい」が私自身の「ワガママ」ではなく、「カラダの仕組みである」ことを知った夫は、それからは理解してくれるようになり、喧嘩は激減しました。

こういった自分の経験から色々調べていくと、実は更年期が理由で離職する人は約2割、昇進のオファーをされても断る女性が2人に1人にのぼること(※2)を知りました。更年期が社会的にはまだ知られていない大きな課題であることにたどりつき、多くの女性がこの問題に悩まされていることが分かったのです。

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高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家。自身の鬱や更年期の経験から更年期女性向けプログラム「よりそる」を立ち上げる。個人向けサービスはNHK、全国紙など20社以上にて紹介され、トヨタをはじめとした上場企業含む1200社の福利厚生サービスとしても採用される。更に企業向け更年期研修としてデロイト・トーマツやPOLAなどに実績あり。更年期にどのように自分の心身を守るか、なども自身の経験やデータ・論文に基づいた内容をTwitterやInstagramで発信中。

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