更年期を理由に離職する人は約2割…意外と知られていない更年期の影響|社会の課題としての更年期
辛さを我慢し続けメンタル不調になるケースも
更年期と言うと、「ホットフラッシュ」や「イライラ」のイメージが強く、SNSでも「職場のお局最近イライラしていて更年期なんじゃないか?」など「イライラおばさん」のネガティブなイメージがありますよね。ところが、更年期で多い自覚症状は「肩こり・頭痛」や「疲れやすさ」、「不眠」及び「不安感含む精神症状」であることがわかったのです。
しかしそういったことを知らずに女性が辛くてもひたすら我慢をしたり、「自分が悪いのではないか」と追い込んでしまうケースが多いのです。ハーバード大学の研究では、更年期の世代の女性は他の世代の女性と比較してうつになるリスクが2倍と言われています。
更年期は離職や女性活躍の妨げになっていることから、最近当社は大手化粧品会社への研修サービスを開始しました。研修をする中で、いかに多くの女性が自分事であるにも関わらず更年期について学ぶ機会が少ないかを痛感しています。
私自身正しい知識を持ち、更年期をきっかけに自分と向き合っていく事で心身の負担はかなり軽減されました。もしこの文章を読んで「これ私のことかも」、と思う方はまずは医療機関にアクセスしてみてください。
今後は私が具体的に更年期とどのように向き合っているか、パートナーをいかに巻き込むか、また女性からどんなお悩みが届いているか、などお伝えしていきたいと思います。是非次回も楽しみにしてくださいね。
※1…更年期障害が正式名称ですが、ここでは「更年期」と呼ばせていただいております
※2…ホルモンケア推進プロジェクト調査
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く