知らないなんてもったいない!便秘緩和から冷え予防まであると便利なスパイス5選
スパイスは香り・色・辛味の働きを生かす
料理に使用するとき、スパイスには香りづけ・色づけ・辛味づけの働きがあります。
- 香りづけ: ほぼ全てのスパイスが持つ働き。料理においしそうな香りをつけて、食力をそそらせたり、魚や肉の素材の臭みを押さえてくれたりもします。
- 色づけ: 赤、黄、緑など食卓の鮮やかないろの演出に役立ちます。代表的なものは、ターメリックやパプリカ、サフランなど。色合いが良いと食欲増進にもつながります。
- 辛味づけ: 辛味は、料理の味を引き締めてくれたり、食欲増進に役立ちます。
冷蔵庫の中に常備させておきたいおすすめスパイス
生姜
日本でも古くから愛されてきた爽やかな香りと辛味が持ち味。
肉類や、ソース、お菓子、ドリンクなどの風味づけとして幅広く用いれられています。日本食では、生の生姜のおろしや刻みをあじのたたき、そうめんなどの薬味として使用されたり、豚の生姜焼き、魚の煮付けなどの臭み消しや風味づけとして使用されることが多いのではないでしょうか。
筆者のおすすめは、生の生姜をおろして、お味噌汁やスープの小さじ1/2程度を加えること。その他にも、白湯に生の生姜をおろして、レモンの絞り汁とはちみつをお好みで加えたドリンクは風邪気味の時や、小腹が空いた時にも大活躍。
アーユルヴェーダでは、生姜は体を温めてくれる他、消化を助けてくれるスパイスと言われています。冷え改善や、便秘対策などにも効果が期待できるかもしれません。
クミン
エスニックな風味になるスタータースパイスとも言われるのがクミン。
ホールタイプとパウダータイプがありますが、初心者の方におすすめはパウダータイプ。筆者は、ポタージュスープを作る際に最後にクミンパウダーを一振りします。人参やかぼちゃなどのポタージュスープから、大根やカブのポタージュスープなど比較的どのポタージュスープにも合います。
アーユルヴェーダでは、クミンは腹痛の緩和・食欲増進・消化促進、便秘解消などの効果が期待されています。
フェンネル
個性的な甘い香りが特徴的なフェンネル。その甘い香りを生かして、焼き菓子やハーブティーとして使われることが多いほか、インドでは口臭消しとして使われています。カレー屋さんには食後にフェンネルシードを出されることも多いですよ。
「食べすぎてしまった…」そんな時には、フェンネルシードを適量、鍋でお湯と煮立たせて、¥ハーブティーとして飲む他、そのまま2−3粒を噛んでもOK!
ブラックペッパー
スパイスの王様とも言われるコショウ。中でもブラックペッパーは日本食との相性も良くおすすめです。「意外…!」と思うかもしれませんが、例えばお茶漬けや納豆にほんの少し振りかけるとアクセントになります。
アーユルヴェーダでは、ブラックペッパーの風味は味覚を刺激し、胃酸を適度に分泌することで消化を促進。胃の不快感や膨満感、消化不良、ガス、便秘などの症状を軽減してくれるとされています。
カルダモン
爽やかな強い刺激とほのかな柑橘系の香りが特徴のカルダモン。インドではカレーやガラムマサラに多用されていて、実は日本のカレー粉の主原料でもあるそう。パンやお菓子、ソース、ドレッシング、肉料理、魚料理に使うことができます。またコーヒーや紅茶の香り付けにも◎
特にコーヒーは飲みたいけれど、便秘気味や「腸の調子が良くない…」といった消化力が落ちている方は、カルダモンを加えることがおすすめ。カルダモンの皮をむいて黒色の実を出し、お鍋で水を沸騰させて、沸騰したらカルダモンの実と皮を入れて2分〜3分間煮出す。そのお湯でコーヒーを抽出すればカルダモンコーヒーの完成です。
カルダモンには、消化器官の機能を促進し、唾液や胃液の分泌を手助けが期待できます。
スパイスで食を楽しもう
食の多様化、またその効果効能からますます注目されるスパイス。日本食と相性が良いものや、使い方や特徴を知れば日本人にも馴染みやすいものがたくさんあります。スパイスを生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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