【季節の変わり目と更年期】不調が増えると答える女性は3割以上!防ぐために意識してほしいこと
更年期と聞いてイメージするのは何でしょうか?イライラしている、のぼせて汗をかいている…そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、実は肩こりや頭痛、疲れやすさも更年期症状なのです。そんな"知られざる更年期"について、更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載です。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
季節の変わり目に不調が増えると答える女性は3割以上
更年期世代で「季節の変わり目に不調が増える」という方はおられますか?実はそういったことは珍しいことではありません。34.5%(*1)の方が「不調が増える」と回答しているデータもあります。季節の変わり目は気温や気圧の変化もあります。この時期よく聞かれるのは「気温が高くなると発汗がひどくなって辛い」という声です。ホットフラッシュの場合、外気があがると辛く感じる方も多いようです。また春は環境の変化という気候以外の変化もありますよね。
春先に起きた自分の変化
この時期、自分自身にも体調の変化がありました。記録を見ていると毎年季節の変わり目に睡眠と肌に変化がでています。今も額に赤い吹き出物がつぶれた跡があります。
寝てもぐっすり眠れるといった感触はなく、時に疲れていても4時間くらいで目が覚める日が続くこともあります。ただ、単純に気候だけの問題だけとは片づけられず、3月は子供たちが春休み前で帰宅時間が早まったり、家族関係でもイレギュラーなことが多くありました。また年度末という事もあり、夫婦も互いに仕事に追われてイライラしがちになっています。
季節の変わり目の不調で意識したいこと
この時期は気候要因や環境要因のストレスから心身のバランスは崩れがちになります。そんな時こそ意識して欲しいことがあります。
①自分の体の声に耳を傾ける
自分の体調に変化があるときは、何かのアラートになります。忙しいからとほっておくと後々大きく体調を崩すことがあります。健康を支える「食事・運動・睡眠」がどうなっているのか今一度見直してみましょう。大変なときだからこそ、見直すことは大事。またあまりに状態がひどければ忙しくてもきちんと受診しましょう。
②身体の不調に過度にメンタルを引っ張られないようにする
不調になるとどうしてもメンタルは下がります。それはある程度仕方がないことです。しかし、それで「自分は体調コントロールできていない」と自分を責めたり「自分は運がない、とても不幸だ」と思うことは余計ストレスになります。大事なのは「今、できること」を考えること。そして手を尽してもうまくいかない場合は、現状をある程度「受容する」ということが大事です。
同じ不調を抱えていても、全員が同じように反応するわけではありません。でもその対応で今後が変わります。不調になったらまずは自分を労わって下さい。今は少し休む時期なのだとやることを少し減らす、ゆっくり休憩する時間を作るなどもやってみましょう。
人の幸せの感じやすさ
人の「幸せの感じやすさ(幸せを決定する因子)」は半分が遺伝と言われていますが、逆に言えば残り半分は後天的な要素という事がカリフォルニア大学の研究で分かっています。では、後天的な要素の50%のうち40%を占めるのが何かというと「健康・人間関係・金銭的なこと」といった外部環境ではなく、「自ら意志を持って変える行動」であることがわかっています。
ですから、今辛ければ「自ら意志を持って変える行動」をしてみてください。その中には時に「自分を甘やかす」という行動もあるでしょう。また、「変える努力をしても変わらないものは受け入れる」という行動が必要になることもあるのではないでしょうか。
*1 株式会社日本ヘルスケアアドバイザーズ
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く