【くしゃみ・鼻水・肌荒れ…辛い花粉症を緩和】避けるべき食べ物とアーユルヴェーダの花粉症対策

 【くしゃみ・鼻水・肌荒れ…辛い花粉症を緩和】避けるべき食べ物とアーユルヴェーダの花粉症対策
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多くの人が春になると苦しめられる花粉症。一度なると治りにくいと言われますが、まだなっていない人は予防ができますし、既になっている人でも改善の見込みはあります!今回はアーユルヴェーダ著者のアカリ・リッピーが花粉症の改善策についてご紹介します!

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花粉症はなぜ起こるのか?

花粉症はスギやヒノキなどの花粉が体内に入った後に、体がアレルギー反応を起こし、ヒスタミンなどの化学物質が分泌されることで発生する症状です。目のかゆみ、鼻水、咳、喉のかゆみなどが主な症状です。

花粉症をアーユルヴェーダ的に考えるとどういうものでしょうか? そもそも、なぜ、花粉症が起こるかというと、体内に毒素が蓄積している時に、花粉などのアレルゲン(異物)が体内に入ると、体はその刺激に耐えられずに、毒素を外に出そうと様々なアレルギー症状を出します(逆にその刺激に対応できる人は花粉症を発症しません)。これが花粉症の原因です。

この体内に蓄積した毒素のことを「アーマ」と言いますが、アーマとは、単なる毒素ではなく「未消化物質」のことです。

例えば、毎日の食事で、消化しきらなかった食べ物のカスや、添加物、農薬、排気ガスなどの有害な物質が、体内で消化されきらずに残ったもののことを指します。

つまり根本的な原因は、「消化しきれないほどの食べ物や毒素を摂取していること」と「弱い消化力」にあるということです。

これは、肉体的、精神的、スピリチュアル的に、体が消化・排泄できないほどのインプットがあると心身は不調を生じる、というアーユルベーダの基本的な考え方に通じます。

花粉症
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花粉症で影響を受けるドーシャとは?

また、アーユルヴェーダでは、ドーシャと呼ばれるエネルギーのバランスによってその人の体質や体調が決まると考えます。

全ての人はこのドーシャのエネルギーを持っており、ドーシャによって様々な心身への作用が起こります。例えば、体内で起こる循環や排泄、代謝、神経の働きなど、ドーシャはあらゆる生理作用を起こしています。

ドーシャには「ワータ」と呼ばれる風と空間のエネルギー、「ピッタ」と呼ばれる火と水のエネルギー、「カパ」と呼ばれる水と土のエネルギーの3種類ありますが、花粉症に関連するのは主にカパとピッタのエネルギーです。

カパは水のような性質を持っていますから、カパエネルギーが体内で悪化すると、鼻水、涙が出る、痰が出る、粘液を伴うくしゃみなどの症状が起こります。

ピッタは火のような性質を持っていますから、文字通り炎症に関連した不調を起こしやすいです。目のかゆみや充血、黄色い鼻水、頭痛を伴う上気道の炎症などがそれに当てはまります。

花粉症を予防&軽減していくには、このピッタとカパのドーシャを増やして悪化させないようにすることと、体内に溜まった未消化物「アーマ」を排泄していくことの2つが重要になってきます。

アーユルヴェーダ
アーユルヴェーダの3つのドーシャ/AdobeStock

花粉症を予防&改善する5つの方法

1、鼻うがい&鼻にごま油

まず、体内に花粉が入らないように鼻を洗浄することが重要です。アーユルヴェーダではジャラネーティといって、生理食塩水で鼻の穴を洗浄する方法があります。

生理食塩水は0.9%の濃度の塩水ですが、500mlペットボトルの蓋にすり切り1杯の塩と、500mlの水でちょうど0.9%くらいの濃度の水になります。鼻から塩水を入れ口から出して洗浄をします。

また、鼻の洗浄の後、薄くごま油を鼻腔に塗るのも、花粉が体内に入らないようにするブロックになります。この時、たくさんオイルを入れるとカパが悪化しますから、ごく少量にとどめます。

この鼻にごま油を塗る方法は、特に予防法として優れており、できれば花粉症の時期になる前(半年〜1年前)から毎朝続けると良い方法です。

2、目の洗浄

続いて、目から花粉が入るのを防ぐために目の洗浄も重要です。オーガニックのローズウォーターを目に入れ、目を洗浄します。少し染みますが、アレルゲンを取り除き、目の炎症を鎮静する効果があります。

点眼
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3、避けるべき食事

花粉症を防ぐために重要なことは、アーマができやすい食事を食べないことです。特に、添加物が入った食べ物や揚げ物は良くありません。さらに、カパを悪化させる乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ、アイスクリームなど)や、冷たい飲み物も避けるべきです。炎症の問題がある場合は、辛い食べ物、発酵食品、スパイスの取りすぎに注意します。

乳製品
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4、食べるべき食事

スパイスの中では、ターメリック、ロングペッパー(ヒハツ )、黒こしょうが特に良いです。これらのスパイスは抗アレルギー作用や、消化力を高めアーマの排泄を促す効果があります。例えば、毎朝、白湯にターメリックを2つまみほど入れて飲んだり、蜂蜜とターメリックを混ぜて、朝の空腹時に舐めると良いです。

ターメリック
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5、日常で気をつけること

また、以下のことを日常で気をつけることも必要です。

・外出時は、サングラス、マスク、帽子などで花粉ができるだけつかないように守ること
・帰ってすぐに手洗いうがい、シャワーを浴びるなど、家の中に花粉を持ち込まないようにすること
・ヨガを毎日、少しの時間でも行い、消化力を高めること

ヨガ
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これらのことに気を付けて過ごしましょう。

アーユルヴェーダ的花粉症対策!動画で見たい方はこちら

 

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アカリ・リッピ―

アカリ・リッピ―

アーユルヴェーダ著者・セラピスト。本場スリランカでアーユルヴェーダ医師のもと修行。帰国後、1万人の体質改善コンサルをしながら講座で実践的なアーユルヴェーダを指導。著書「アーユルヴェーダが教える、せかいいち心地よいこころとからだの磨き方」 (三笠書房)5刷。都内でサロン経営。大手企業の営業マンだった時の経験を活かし、「忙しい人でも無理なくできる」現代的なアーユルヴェーダを発信。



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