専門家が解説「喪失感・悲しみ」を強さに変える7つの方法

 専門家が解説「喪失感・悲しみ」を強さに変える7つの方法
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悲しみと上手に付き合うには

悲しみが破壊的で困難なものであることに間違いありませんが、再び平穏を得るためにできることがあります。ここでは、デニストンさんが、悲しみを認め、対処し、癒すための7つの方法を紹介します。

自分の感情を感じる

デニストンさんは、喪に服すことを公的な儀式と表現しています。一方、悲しみは内面的なもので、感情は表面の下に隠れています。「自分の感情を感じることができれば、痛みや葛藤が体のどこにあるのかがわかり、ムーブメントや呼吸を通して和らげるように促すことができるのです」とデニストンさんは書いています。

自分自身に思いやりを持つ

どんな感情を抱えていても、自分に優しく接することを学びましょう。- 特にそれが強い感情(悲しみやその他)であっても、たとえ深く不快な感情だとしても。悲しみは難しいものです。平和を見つけることは、「愛、感謝、優しさにつながる葛藤を受け入れること」です。

意図を設定する

「ヨガプラクティスを亡くなった人に捧げることは、深い力を与えてくれるでしょう」とデニストンさんは書いています。その人の名前を挙げ、その人をどれだけ恋しく思っているかを認め、練習中にその人のことを思い出してください。じっと座って、両手を心臓の上に置き、目を閉じて、自分の呼吸に同調します。自分の鼓動、心の傷、そして感じる愛とつながるのです。

自分の気持ちを声に出してみましょう

自分の気持ちを表現するために、声の響きを使ってみましょう。デニストンさんによると、ため息のようなシンプルな音は、悲しみを解放するのに有効だそうです。また、"脳内でエンドルフィンが放出される"笑いの効用も説いています。これは、友人、カウンセラー、グリーフサポートグループなど、自分の気持ちを正直に話せる人を見つけるということでもあります。

悲しみを動かす

「心が傷ついたとき…私たちは自分の体がどんなに収縮しているかに気づきません」とデニストンさんは言います。私たちは緊張したり、硬直したりすることがあります。ヨガ、ダンス、ウォーキングなどのアクティビティを通じて、これらの感情を動かします。日記を書くことも、感情を体外に出す方法となります。

つながりを見つける

「友人や家族に自分の気持ちを伝えようとしたときに、その人が期待していたほどには、友人や家族が安全でもオープンでもないことがわかることがあります」と彼は書いています。「とにかく前に進みなさい」と言われたり、自分の気持ちを否定されたりすることはよくあることです。彼らは良かれと思って言っているのかもしれませんが、それをよく理解していないだけなのです。その場合、遠慮なく他の相手を探してください。しかし、その相手が自分の気持ちを解放できる安全な場所であることを確認しておきましょう。もし、話を聞いてもらえないと感じたら、他の人に聞いてもらいましょう。グリーフカウンセリングも役に立つかもしれません。

自分にとって極めて大切なものを挙げる

「誰と一緒にいたいか」「何をして過ごしたいか」など、自分に問いかけてみてください。あなたの心にとって本当に大切なものを優先してください。自分にとって大切なもののために、罪悪感のないスペースを作りましょう。人生の楽しみを見いだすことは、愛する人を背くものではありません。

教えてくれたのは…ニコール・クランシーさん
ニコール・クランシーさんは、1990年からカリフォルニア州サンタバーバラでフリーランスのライターと認定フィットネストレーナーとして活躍している。ニコールの記事は、「Vogue」「Glamour」「Easy Living」などに掲載され、国際的に広く知られている。

ヨガジャーナルアメリカ版/「I’m an Expert on Grief. Here’s How to Turn Your Sadness Into Strength

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By NICOLE CLANCY
Translated by Hanae Yamaguchi

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ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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