【無条件の自己愛】自分を思いやり、許し、愛そう! 不安、苦悩、悲しみから魂を解放するヨガポーズ
ヨガジャーナルアメリカ版の人気記事を厳選紹介!自分を思いやり、許し、愛そう。そして心と体を解放する。
無条件の自己愛を実践しよう
私の名前はアリシア・クリスタ・イースター。「気高い夜明けの王」を意味しています(苗字のイースターの語源、エオストレは、ゲルマン神話の春の女神です)。母はシンシア・ジェニーヴァ・ローソン、祖母はエレノア・セシリア・ローソンといいます。私はヨギであり、黒人女性であり、ヨガの指導者のほか、ポッドキャストのホスト、キャンドルデザイナー、解放活動家、黒人文化を広める運動ジョイ・ブラックの活動家、物書き、世話役でもあり、恋人もいて、兄弟もいて、友人もいます。私は1万人もの祖先の肩の上に立っているのであって、今ここに存在していることを軽く考えていません。同じように自分も後世の人々を支える肩になることを光栄に思います。このように自分が何者か明言できるのは、ヨガを通してその能力を身に付けたからです。
私は2007年に初めてヨガのクラスに参加しました。指導をしていたのは上品で力強く才気あふれる黒人女性で、場所はシカゴのサウスサイドでした。そこは圧倒的に黒人が多い地区で、美しく、誇り高く、何よりも愛にあふれています。そのような所でヨガの練習を始めたので、当然どのヨガスタジオも多様性を認めて、さまざまな人を受け入れるのだと思い込んでしまいましたが、その後10年間にそうではないことを思い知らされました。
ヨガの道を歩み始めたのは、まだ仕事にどっぷり浸かっていて、母を失った悲しみのなかでもがいた時期でした。母はその5年前の2002年に私が19歳のときに亡くなっています。私の人生はヨガに救われました。ポーズをして背中に汗が流れているときには、私という存在が消えたのです。そのおかげで、繰り返し現れる無益な考えに心が消耗されずにすみました。体を伸ばし、呼吸に合わせて体を動かし、体の回復力を実感したとき、どれほど心が安らいだことでしょう。
私の場合、心の傷が大きくなればなるほど、自分が誰か他の人の箱に収まるために生まれたわけではないと強く感じました。深い悲しみは直線的なものではなく、私はその頃、解放がいずれ訪れることを理解しつつありました。そこに至る前の最も苦しかった頃は、ヨガを通じたスヴァディアーヤ(自己探求)が私の逃げ場で、スヴァディアーヤを通じて自分の感情的な成長の舵取りをしていました。ただ、スヴァディアーヤを実践すればするほど、アメリカのヨガが思っていたほどBIPOC(黒人、先住民、有色人種)に対する多様性を認めていないことが見えてきました。私はそこに自分の使命、魂の覚醒を見たのです。
私は幼少期からずっと、不安、苦悩、悲しみ、迫害の淵に自分の声を隠して生きていたのですが、ヨガ指導者養成講座を受講したときに初めて、自分の真の声を見つけ、聞く力を磨くことができました。そして、天から授かったこのふたつの能力を生かしてヨガの指導者になりました。私は2016年に指導を始めた当初から、経歴も文化も国籍も異なるさまざまな人と一緒に仕事をしています。そのことがとても自然に感じられたため、自分が目指すべき領域に足を踏み入れたのだと心の底から思いました。それまでは6年間に22の都市を転々とするような生活を送ってきたので、一カ所に落ち着けることがありがたかったのです。
ブラック・ソウル・リベレーションとは、無条件の自己愛です。これを実践していると、いつでもすぐに自分を思いやり、愛し、許そうという気持ちになります。
今回私が考案したシークエンスは、心と体と魂の解放に役立つものです。取り組むときには何かひとつ思いを定めてみてください。単に「私は自分が求めている愛そのものです。愛とは私の自然なあり方です」と思うことでもかまいません。
最初に太陽礼拝を2、3回繰り返して体を温めましょう。フローの終盤では、心が膨らんで、動く瞑想を経験できるはずです。
私は愛である。心に意識を向けるフロー
ここに気をつけよう
●自分で行うときも指導するときも、「なぜ?」と思う気持ちをきちんと認めよう。
こうすることがマットの上でも日常生活でもつらいときに役立つ。
●着実さと好奇心を持ち続けよう。
私たちは精神的な存在であり、その存在が人としての経験を積んでいるということを忘れないようにしよう。
●常に心を開いていよう。
ヨガに対する自分の考えを手放して、シークエンスを進めながら自分自身を開いていこう。
●人生をあまり深刻に受けとめないように。
ウサギのキャラクター、バッグスバニーの言葉を借りれば、「生きている限り人生から抜け出せない」のだから。
1.スカーサナ(安楽座)
マットに楽な姿勢で座って、上体を伸ばし、脚を組む。坐骨を押し下げる。胸の中心に両手を当てる。5呼吸キープする。
2.マルジャリャーサナ — ビティラーサナ(猫のポーズ、牛のポーズ)
四つん這いになる。息を吸いながら、腹部をゆるめて脊柱を反らし、あごを引き上げる。息を吐きながら、背中を丸めてへそを引き入れ、あごを胸に近づける。5回行う。
3.ブジャンガーサナ(コブラのポーズ)
うつ伏せになり、太腿の内側を体の中心へ強く絞る。手を肩の真下に下ろす。尾骨を後方に引き、胸部を前方に出して引き上げる。左右の肩甲骨を引き寄せ、首の裏側を伸ばして前を見る。5呼吸キープする。
4.ダヌーラーサナ(弓のポーズ)
うつ伏せのまま膝を曲げて、腰幅に開く。腕を後方に伸ばして、手のひらで足の外側を包む。太腿を引き上げながら、胸部を前に出して引き上げる。首を伸ばして前を見る。5呼吸キープする。
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