生理前のイライラや不安…PMSや生理期間中におすすめのハーブは【イギリスのハーバルライフに学ぶ】

 生理前のイライラや不安…PMSや生理期間中におすすめのハーブは【イギリスのハーバルライフに学ぶ】
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成瀬美紀
成瀬美紀
2021-02-25

毎月やってくる生理(月経)。女性のからだにとって大切なことだけれど、生理前や生理中の“ホルモンのいたずら”に悩まされている方は多いのではないでしょうか。今回はそんな悩みを緩和してくれるおすすめのハーブをご紹介します。

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皆さんは毎月やってくる生理とどのように付き合っていますか?

月経前のPMS(月経前症候群)と呼ばれる症状は、月経が始まる3日から10日ほど前から始まる精神的や身体的不快症状と言われています。むくみや倦怠感、肌荒れ、腹痛、頭痛、腰痛などの痛み、無性にイライラしたり情緒不安定になったり、強い眠気を感じるなど多くの症状があるでしょう。小林製薬が2012年に実施した調査によると、日本では月経のある女性の約85%がPMSの何らかの症状を感じているそうです。これらの症状は月経が始まると共に治ることがほとんどですが、月経が始まると今度は生理痛と呼ばれる症状が引き起こされます。下腹部痛や腰痛、下半身のだるさ、吐き気や下痢などの消化器症状など、症状や痛みは個人差がありますが、PMSが原因で仕事を休みたいと思ったことがあると答えた女性は61%にのぼりました。

これほどまでに症状が出てしまうのは、生理の少し前からあらわれる「プロスタグランジン」という体内物質により起こるといわれています。子宮を収縮させる働きがあることから、収縮の強さで下腹部痛や腰痛を起こします。生理のとき人それぞれ痛みの違いが出るのは、その人が持つ「プロスタグランジン」の量の多さと痛みの感じやすさです。はっきりとした原因はわかっていないようですが、もともとの体質により痛みへの反応が変わってくるということと、その時の体調やストレス、生活習慣などどのように過ごしていたかによっても変わってくるといわれています。

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PMSや生理痛におすすめのアロマ(精油)

ラベンダー

公益社団法人日本アロマ環境協会調べによる研究データで、鎮静・鎮痛効果が期待できるラベンダー精油を使って月経時に下腹部をマッサージするという実験を行ったところ、精油を使わずにマッサージをした時と比較すると痛みの強さは有意に軽減したそうです。またラベンダーに含まれるリナロールにはリラックス効果があり、心が落ち着かない時やイライラしている時、PMSによる不眠の時も香りを楽しむだけでもリラックスできるでしょう。

クラリセージ

ラベンダーと同じシソ科の植物で、クラリセージに含まれる「スクラレオール」という成分は、女性ホルモンのエストロゲンに似た構造をしていることがわかっておりホルモンバランスを整える効果があります。P M Sはもちろん月経不順、更年期障害にもおすすめです。妊娠中や授乳中の使用は避けましょう。

ゼラニウム

ゼラニウムの精油には「リナロール」という成分が含まれており、鎮静効果や抗不安効果があります。グリーンフローラルのフレッシュな香りでPMSによる心身の不調を軽減してくれることが期待されます。また利尿作用もあるため、PMSによるむくみにも効果が期待できます。ゼラニウムも女性ホルモンに作用する働きがあるため、妊娠中や授乳中の使用は避けましょう。また香りが強いため、使用するときは注意が必要です。

これらをお好みのキャリアオイル10mlに対して、精油2滴を加え下腹部や腰回りをくるくると優しくマッサージしてあげると良いでしょう。精油は商品表示を必ずチェックし、100%天然のものがおすすめです。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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