顔のむくみ・たるみの原因は「マスク」?医師がおすすめする、顔のむくみを流す効果的なフルーツとは

 顔のむくみ・たるみの原因は「マスク」?医師がおすすめする、顔のむくみを流す効果的なフルーツとは
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長きに渡るコロナ禍ですが、少しずつ外食を楽しむ方も増えている様子。しかし、なかには「マスクで隠していた顔のむくみ・たるみがバレてしまうのが怖い…」という方もいるのでは。皮膚科医の山﨑まいこ先生に聞く、スッキリとしたフェイスラインを手に入れる簡単インナーケアとは?

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コロナ禍で「マスクしもぶくれ」に悩む人が急増中

コロナ禍生活が続く中、「なんだか顔がむくんでいる…」という悩みを方が増えています。

「顔のむくみとたるみは長引くマスク生活による“マスクしもぶくれ”かもしれません」と話すのは、皮膚科医の山崎まいこ先生。マスクしもぶくれとは、フェイスラインの崩れ・ほうれい線の出現・口角が下がり…といった顔が下膨れてしまう状態のこと。

一体なぜ引き起こされてしまうのでしょうか。

「原因の一つは、筋肉の衰えです。リモート生活の長期化により、体を動かす機会が減ったことで、全身の筋肉が衰えています。電車通勤も意外といい運動だったのです。話をする機会が減ることから、顔の表情筋も衰えています(山崎医師)

そもそも「むくみ」とはどのような状態なのでしょうか。

むくみとは、細胞と細胞の間にある細胞間質に水分が溜まること。本来、肌の中にある水分は、動脈側の毛細血管→細胞間質→静脈側の毛細血管の順に移行し、静脈側の毛細血管から吸収されます。しかし、筋力を動かさないことでポンプの役割が弱まり、毛細血管まで血液が行き渡らなくなります。毛細血管の血流が低下すると、血管内の圧力バランスが崩れて水分が吸収されず、むくみを引き起こしてしまうのです。

「女性がむくみやすいのは、男性に比べて筋力が弱いからとされています。そして、表情筋が衰えた顔はむくみやすく、水分は重力によって下に落ち、しもぶくれをつくってしまうのです」(山崎医師)

むくみ除去の救世主は「レモン」

では、体内の血流を上げてむくみを予防するにはどうしたら良いのでしょうか。

「むくみを内側から解消する方法の一つは、レモンをまるごと食べることです。レモンに含まれるポリフェノールのレモンヘスペリジンは、血管を広げる物質の産生増加、腎臓の体液調節を整える機能へ働きかけることがわかっています」(山崎医師)

レモン
むくみ除去の救世主は「レモン」
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レモンヘスペリジンの効果を、以下に詳しくまとめました。

血流を促進し、水分を吸収しやすいように促す
血管を拡張する一酸化窒素が血管内皮細胞から分泌するのを促し、血流促進に働きかける。さらに活性酸素を抑えて、一酸化窒素の分解を防ぐ。

・腎臓の酵素に働きかけて、水分が溜まってしまうのを防ぐ
腎臓のコントロールにより、ナトリウムイオンが増えると体液も増加。レモンヘスペリジンは、ナトリウムイオンが細胞間質に移行する働きを抑制し、水分の貯留を防ぐ。

むくみだけじゃない!「肌荒れ」にも効果的

毛細血管の血流が悪いと、むくみだけでなく肌荒れにもつながります。

「酸素を運ぶことで知られる赤血球は、狭い毛細血管に入ると形を変えて通っていきます。しかし、血流が悪く毛細血管が閉じてしまうと、形を変えても通れなくなってしまいます。すると栄養が末端まで行き渡らず、肌荒れや吹き出ものなど、肌トラブルを引き起こすのです」(山崎医師)

つまり、レモンを食べることにより、レモンヘスペリジンの効果で血流が促進され、美しい肌づくりにも役立つというわけです。

効果的な摂取方法は「丸ごと」食べる

レモンヘスペリジンを効果的に摂取するポイントは、レモンを皮ごと食べること。これは、レモンヘスペリジンがレモンの皮や薄皮に多く含まれているためです。そこで、レモンを丸ごと使ったレシピをご紹介します。ジャムなどにして、いつでも食べられるように保存しておくのもオススメ!

レシピ:はちみつレモン

はちみつレモン

<材料>
(作りやすい分量) レモン 2 個(300g 位) はちみつ 400g

<作り方>
1.保存容器は熱湯消毒などをして清潔にしておく。 2.レモンは塩で皮をこすり水で洗い流す。水気をふく。
3.2 を 5 mm位の輪切りにして種はとる。
4.1に 3 の半分くらいを入れてはちみつを半量注ぐ。残りのレモンを加え、さらに残りのはちみつを注いで冷蔵庫に一晩置く。

フェイスラインを整えて、笑顔でマスクを外そう!

いかがでしたか? 顔のトラブルは目立ちやすい分、それ自体がストレスの原因になりがちですよね。食生活に取り入れるだけなら、忙しい人にも簡単に試すことができるはず。マスクを外すシーンも増えている今だからこそ、自信を持って素顔で誰かと会えるように、インナーケアを始めてみませんか?

教えてくれたのは…山崎まいこ先生

山崎まいこ
山崎まいこ先生

まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長。皮膚科医。勤務医として形成外科医、皮膚科医、美容皮膚科医として 務め、2017 年東京・代官山にクリニックを開業。ホリスティックな視点から、外側の治療だけでなく、身体の内側、腸内 の健康、心のあり方までサポートし、真の健康と美しさを追求している。オーダーメイドで患者に寄り添う医療には定評が あり、各界著名人やビューティー関係者からの信頼も厚い。様々なアイテムの揃う EC サイト「まいこホリスティックオンライン」の監修も務める。

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Text by Satomi Mizuno

AUTHOR

ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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