レモンの5倍以上のビタミンCを賢く摂取「ブロッコリーと卵のスープ」|管理栄養士が教える健康スープ

 レモンの5倍以上のビタミンCを賢く摂取「ブロッコリーと卵のスープ」|管理栄養士が教える健康スープ
Kazuki Maruo
圓尾和紀
圓尾和紀
2021-03-07

旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することで健康やスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。

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厳しい寒さも一段落し、日中は春の暖かさを感じる陽気になってきました。とはいえ、まだ朝晩は上着がないと肌寒いことも多いです。

これから新年度も控え、環境の変化も多い時期でもあります。この時期にぜひとってほしい栄養素がビタミンCです。今回はビタミンCをしっかり補給できるスープをご紹介します。

ブロッコリーはビタミンCがレモンより豊富

ビタミンCといえばレモンというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、レモン一個分に含まれるビタミンCは約20mg. それに対してブロッコリーは1/2株で約103mgとなんと5倍以上。これだけで一日に必要なビタミンCを満たしてしまいます。

ビタミンCは水溶性なので、茹でるとお湯の中に溶け出してしまいますが、スープなら汁ごと食べるのでビタミンCを無駄なく効率的にとることができます。

ブロッコリーというと、房の部分ばかりに目が行き、ともすると捨てられてしまう茎の部分ですが、ここにもしっかり栄養が含まれています。捨てるのはもったいないです。

外の硬いところは筋張って口に残ってしまうので、繊維の筋が見えなくなるまで厚くむいて、中の芯の部分を料理に活用しましょう。

気温や環境の変化が大きい時期こそビタミンCを補給しよう

ビタミンCは免疫力を上げて風邪などの感染症を予防する効果が期待できます。季節の変わり目で日によって気温が上限する時期にはしっかりとりたい栄養素です。

また、進学や異動など環境の変化が多い春の時期は精神的なストレスを抱えやすくなります。体がストレスを感じるとビタミンCは消費されてしまうので、ストレスに負けないためにもビタミンC補給は重要です。

それでは、レシピをご紹介しましょう。

材料(二人分)

・ブロッコリー 1/2株

・ベーコン 二枚

・卵 1コ

・だし汁 500ml

・塩 小さじ1/2

・ブラックペッパー 適宜

つくり方

①ブロッコリーは小さめの小房に分ける。茎は皮をむき、薄切りにする。ベーコンは8mm幅に切る。卵は溶いておく。

②鍋にだし汁を入れて中火にかける。ベーコンとブロッコリーを加えて、ブロッコリーの芯に火が通ったら溶いた卵を全体に回し入れ、塩とブラックペッパーで味をととのえる。椀に盛る。

ライター/圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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圓尾和紀

圓尾和紀

株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。



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