食べすぎて疲れた胃腸を癒やす「レンコン餅のみぞれスープ」のレシピ|管理栄養士が教える健康スープ

 食べすぎて疲れた胃腸を癒やす「レンコン餅のみぞれスープ」のレシピ|管理栄養士が教える健康スープ
Kazuki Maruo
圓尾和紀
圓尾和紀
2020-12-26

旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することで健康やスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。

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年の瀬も迫り、寒さもますます厳しくなってきました。ご馳走を食べたりお酒を飲む機会も増えるこの時期は、食べたものの消化が追いつかなくなったり、胃腸の疲れを感じる方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな疲れた胃腸にもやさしく、でもしっかり食べごたえの満足感もあるスープをご紹介します。

冬のデトックス食材を取り入れよう

ハッキリとした四季のある日本のその季節の野菜を取り入れることは、私たちの体調を整える上でとても役に立ちます。今回はそんな冬野菜の中からレンコンと大根をたっぷり使ったスープです。

レンコンには便秘の予防や解消に役立つ食物繊維がたっぷり含まれ、普段不足しがちなミネラルも豊富なため、ダイエットを手助けしてくれます。また、最後に加える大根おろしにはアミラーゼという消化を助けてくれる成分を含んでいます。さらに辛味成分のイソチオシアネートは抗菌作用があるため、感染症の予防にも有効です。加熱には弱いので、火を通さずに最後に加えることがポイントです。

身体を芯から温めてくれる生姜

そしてこの寒い時期にぜひ取り入れたい食材が生姜です。すりおろした生姜をスープに入れるだけで、体が芯からポカポカと温まり、代謝を上げてくれます。

生姜を買って冷蔵庫に入れたままにしてしまい、水分が飛んでダメにしてしまった、なんていう経験はありませんか?生姜を新鮮なまま保存する方法でおすすめなのが水につけておくこと。瓶などに生姜と生姜がつかるぐらいたっぷり水を入れて冷蔵庫に入れておくととても長持ちします。

この時、水を定期的に(できれば毎日)新しいものに入れ替えるのですが、この時生姜が使っていた水には生姜の成分が溶けだしています。これを捨てずにそのままスープのベースとして使うのも手軽でおすすめです。

それではレシピをご紹介しましょう。

材料(二人分)

・れんこん 一節(200g)

・大根 80g

・長ねぎ 5cm

・生姜 ひとかけ

・片栗粉 大さじ1

・だし汁 400ml

・醤油 大さじ1

・ごま油 大さじ1

・塩 少々

作り方

①レンコンと生姜はすりおろし、長ねぎはみじん切りにしてすべてボウルに合わせる。そこへ片栗粉と塩を加えて混ぜ合わせ、一口大の大きさに丸める。大根はおろしておく。

②フライパンにごま油を熱し、①で丸めたものを両面焼く。

③だし汁に醤油を加え、②を加えてひと煮立ちさせる。

④器に盛り、食べる直前にすりおろした大根おろしを汁ごとのせる。

ライター/圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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