管理栄養士が教える健康スープ「鮭と白菜のチーズ味噌汁」のレシピ|免疫力低下を防ぐビタミンDを摂取
旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することでスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。
ダイエットというとついつい食べるものを制限することばかり考えてしまいがちですが、脂肪を燃やすためにも栄養素は必要。むやみに食事を制限しても必ずしも望む結果につながるわけではありません。また、新型コロナウイルスが蔓延している今は免疫力を高めておくことが何よりも防止策になります。免疫力を下げないためにも栄養素は必要です。賢く栄養をとりながらダイエットを成功させるために和のスープを活用しましょう。
日本の食材に含まれるうま味で過食を防止
うま味の成分というと、昆布に含まれるグルタミン酸が有名ですが、グルタミン酸が含まれているのは昆布だけではありません。たとえば白菜にも多く含まれているというのは意外ではないでしょうか。
うま味成分はただ美味しいというだけでなく、満足感につながり、食べすぎや間食を防いでくれる効果があります。この素晴らしいうま味成分を料理にも取り入れましょう。
ビタミンDが不足しやすい季節は要注意
最近、免疫力を高めるにはビタミンDが重要ということが分かってきました。ビタミンDは肌に紫外線が当たることで合成されますが、日照時間が短くなる冬は不足しやすくなります。ビタミンDは鮭やきのこに多く含まれています。
また、免疫を司る白血球を作る材料はたんぱく質です。魚や肉、卵や大豆製品でたんぱく質を補うこともとっても重要です。その中でもおすすめは魚。魚に含まれるEPAという脂肪酸には脂肪の蓄積を抑えるという報告も。鮭は手頃な値段で手に入り、たんぱく質、ビタミンD、さらにはアンチエイジング効果のあるアスタキサンチンも含まれている一石三鳥の食材です。
鮭と白菜のチーズ味噌汁
材料(2人分)
・塩鮭 一切れ
・白菜 80g
・しめじ 60g
・水 400ml
・昆布 5センチ
・味噌 大さじ1と1/2
・粉チーズ 15g
作り方
①鍋に水と昆布を入れ、15分置く。白菜は1センチ幅に切り、しめじは石づきを落として手でほぐす。鮭はグリルで焼く。
②昆布を入れた水を火にかけ、沸騰前に昆布を取り出し、白菜としめじを加える。ひと煮立ちさせて味噌とチーズを溶いて味を整える。器に盛り、半分に切った鮭をのせる。
ライター/圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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