食物繊維たっぷりの秋食材を活用「秋鮭とごぼうの白味噌汁」の作り方
旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することでスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。
秋の食材には食物繊維がたっぷり
「食欲の秋」といわれると「他の季節よりも太りやすいのでは?」と警戒してしまいますが、秋の食材にはダイエットに役立つものがたくさんあります。
秋といえば根菜(にんじんやごぼう、れんこん)やきのこ、そしていも(じゃがいもやさつまいも、里芋)などが美味しいですが、これらはいずれも食物繊維の多い食べ物。食物繊維は食後の血糖値の上昇を抑えて脂肪が溜まるのを抑えたり、腸内環境を整えて美容効果も期待できます。
とくに活用したいのがごぼうで、水溶性と不溶性という二種類の食物繊維を両方豊富に含んでいる優秀な食材。ごぼうの香りは料理を美味しくしてくれる効果もあります。
秋鮭にも嬉しい成分がたっぷり
秋の魚といえば鮭ですが、鮭の身のオレンジ色はアスタキサンチンという成分が持つ色で、この成分は老化の原因となる活性酸素を除去する力が非常に強いので、アンチエイジング効果も期待できます。肌の材料となるたんぱく質も豊富です。
また、魚に多く含まれるEPAやDHAといったオメガ3系の脂肪酸は脂肪燃焼効果があると言われているので、ダイエット効果も期待できます。
それでは、作り方を見ていきましょう。
材料(2人分)
・塩鮭(甘口) 一切れ
・ごぼう 1/3本(約50g)
・しめじ 1/4パック
・長ねぎ 1/4本
・水 2カップ
・昆布 5センチ
・白味噌 大さじ1
・白すりごま 大さじ1
作り方
①鍋に水と昆布を入れ、30分置く。ごぼうはたわしで洗ってささがきにして水に放ち、3分経ったら水を切る。長ねぎは斜め薄切りに、しめじは石突きを落として手でほぐす。鮭はグリルで焼く。
②昆布を入れた水を火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出し、ごぼうを加える。ごぼうに火が通ったらしめじと長ねぎを加え、ひと煮立ちさせて白味噌を溶いて白すりごまを加え、味を整える。
③器に盛り、半分に切った鮭をのせる。
ライター/圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
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