発酵食品のキムチで脂肪燃焼をサポート!豚キムチの豆乳味噌汁
旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することでスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。
長袖一枚では肌寒く、朝晩は上着が欠かせない季節になってきました。寒い時期こそ、帰宅してからいただくあったかい汁物は体を芯から温めて、心をほっと和ませてくれます。
今回は体をポカポカ温めて血流を良くしてくれて、さらに脂肪燃焼も助けてくれる美味しい痩せるスープをご紹介します。
発酵食品のキムチが腸内環境を整える
キムチといえば辛味が特徴的ですが、唐辛子にはカプサイシンという機能性成分が含まれています。カプサイシンには体を温めて血流を促すことで代謝を上げ、脂肪を燃焼しやすくする効果があります。また、発酵食品でもあるキムチには植物性乳酸菌が豊富に含まれています。
植物性乳酸菌はヨーグルトなどに含まれる動物性乳酸菌よりも強く、胃酸などで死滅しづらいため、生きて腸に届いて働いてくれるといわれています。腸内環境が悪くなるとダイエットにとってもマイナスなので腸を整えてくれるキムチは強い味方です。
豚肉のうま味が出るので昆布だしだけでも美味しくなる
汁物のレシピを見ると「だし汁」という材料が出てくることがありますが、一口にだし汁といってもいろんなものから出汁がとれます。一般的に広く使われているのは昆布と鰹節の合わせ出汁ですが、今回のレシピで使っているのはシンプルな昆布だし。この理由は具材で豚肉を使っており、豚肉から動物性のうま味が出るので同じ動物性のうま味である鰹節を入れるとお互いにケンカをしてしまうから。鰹節の出汁を使ってはいけないわけではありませんが、昆布だけでも豚肉のうま味とあいまって十分美味しくできるのです。
汁物を作るときは動物性のうま味(肉や魚など)が入るときは昆布だしだけで十分ということも覚えておいて、今後の料理の参考にしてみてください。
それでは、つくり方を見ていきましょう。
材料(2人分)
・豚肉 50g
・冬瓜 70g
・キムチ 40g
・長ねぎ 6センチ
・にんにく 1/2片
・だし汁 350ml
・豆乳 50ml
・味噌 大さじ1
・醤油 大さじ1/2
・酒 小さじ1
つくり方
1.水に昆布を入れ、30分置く。冬瓜は皮をむいて種とワタを取り、一口大の大きさに切る。長ねぎは斜めの薄切りに、にんにくはすりおろす。
2.昆布を入れた水を弱火にかけ、沸騰する前に昆布を取り出す。冬瓜を加えて中火で火を通す。冬瓜に火が通ったら酒、にんにくと豚肉を加える。豚肉に火が通ったら豆乳、長ねぎを加え、醤油と味噌で味を整える。器に盛り付け、キムチを添える。
ライター/圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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