賢く栄養をとってダイエット|モロヘイヤと豆腐の味噌汁【痩せる和風スープ #3】
旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することでスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。
夏は「食事の質」を上げることが必要
実は寒い冬よりも暑い夏のほうが基礎代謝は下がるということをご存知ですか? 気温が高い夏は体温を維持するエネルギーが減るため、基礎代謝は低下します。つまり体が必要とするエネルギーが減るため、食欲が低下するのはある意味当然とも言えます。
しかし、食事量に加えて食事の質まで下げてしまうと、他の季節以上に栄養不足に陥りやすい季節でもあるのです。体の中でさまざまな働きをしている栄養素。たとえば脂肪を燃やす代謝を回すためにも栄養素は欠かせません。ダイエットにおいては夏こそ食事の質をしっかり考える必要があります。
今回ご紹介するのは…モロヘイヤと豆腐の味噌汁
そんな暑い時期に効率よく栄養をとる上でおすすめなのがモロヘイヤ。モロヘイヤはアラビア語で「王様の野菜」を意味する「ムルキーヤ」が語源になっていて、どんな薬も効かなかったエジプトの王様がモロヘイヤのスープを飲んだところ、たちどころに病が良くなったとの言い伝えが残っているそうで、絶世の美女クレオパトラも愛した野菜だとも伝えられています。
「本当に?」と疑いたくなるようなエピソードですが、その栄養価を見れば決して名前負けしていない野菜です。ビタミンではβカロテン、ビタミンB群、C、E、ミネラルではカルシウム、マグネシウム、鉄分、さらには食物繊維など各方面の栄養素が軒並み豊富な驚異的な野菜です。カルシウムや鉄分は特に女性で不足しやすい栄養素ですが、カルシウムは牛乳の二倍以上多く含んでいます。美容の面でも、美白に働くβカロテンやビタミンC、さらには若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEと、本当にすべてがそろった野菜なのです。
そこにさらに口当たりが良くて食べやすく、たんぱく質を含んだ絹ごしの豆腐を合わせて味噌汁にします。モロヘイヤというとなんだから異国の雰囲気を感じますが、実は味噌汁にも違和感なく合ってしまうから味噌は本当に懐の深い調味料ですね。
材料(二人分)
・モロヘイヤ…一袋
・絹ごし豆腐…1/3丁
・だし汁…300ml
・味噌…大さじ1と1/2
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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