腸活食を一度に摂れる「酒粕おかず汁」【痩せる和風スープ #10】

 腸活食を一度に摂れる「酒粕おかず汁」【痩せる和風スープ #10】
Kazuki Maruo
圓尾和紀
圓尾和紀
2019-12-01

旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することでスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。

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腸活で大注目の「酒粕」

腸のケアが健康や美容を保つ上で大事だということが分かり、発酵食品をとるなどの"腸活"に注目が集まっています。一口に発酵食品といってもいろいろありますが、これからの時期ぜひ活用したいのが酒粕です。酒粕はお湯に溶いて飲む甘酒以外にもいろんな料理に使える食材です。今回は味噌汁に酒粕をプラスした粕汁をご紹介します。

酒粕には美容成分がたっぷり

酒粕は日本酒を絞ったあとのカスで、基本的に原材料はお米だけと非常にシンプルなのですが、発酵の過程で健康や美容に役立つ成分がつくられます。

たとえばセラミドという成分は保湿効果やきめ細やかな肌をつくる作用がありますし、アルブミンという成分はシミやそばかすの原因となるチロシナーゼという酵素の働きを抑えて美白につながるなど、まさに美容成分の宝庫。さらに具材に加えた鮭の中にはアスタキサンチンという赤色の色素が含まれており、これが老化の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用を持っています。簡単に作れてポカポカと体も温まるこれからの時期おすすめの汁物です。

また、食物繊維のような働きをしてくれてダイエット効果のある「レジスタントプロテイン」という成分も酒粕には含まれているので、ダイエット効果を考えても重宝する食材です。

材料(二人分)

・塩鮭(甘口) 一切れ
・にんじん 50g
・大根 80g
・長ねぎ 1/4本
・油揚げ 1/2枚
・水 400ml
・昆布 5センチ
・酒粕 50g
・味噌 大さじ1と1/2

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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