寒い季節こそ葉物野菜を取り入れたい理由は?「春菊と厚揚げの味噌汁」レシピ

 寒い季節こそ葉物野菜を取り入れたい理由は?「春菊と厚揚げの味噌汁」レシピ
Kazuki Maruo
圓尾和紀
圓尾和紀
2020-11-15

旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することでスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。

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これから年末年始にかけて、いつもより豪華な食事やお酒の席が増えるという方も多いのではないでしょうか。食生活は一年を通して変動があるものですから、たまには羽目を外すのもいいのですが、そんな時期に備えていまのうちから体を整える食事をしておくことでダイエットにも大きな支障が出ることを防ぐことができます。今回はそんな体をメンテナンスできるスープをご紹介します。

寒い時期に取り入れたい食材は葉物野菜

これから寒くなる時期におすすめの食材が、ほうれん草や小松菜、春菊などの葉物の野菜です。これらは体内に溜まった老廃物を外に出し、腸内環境を整えて代謝の良い体質を作ってダイエットにもプラスになります。

また、野菜をとるときにサラダなど生でとるという方も多いと思いますが、生の野菜は体を冷やして代謝を下げてしまうことも考えられるので、寒い時期はなるべく火を通して食べるのがおすすめです。簡単なのが、何でも合う味噌汁に入れてしまうこと。

葉物野菜だけでなく、他の余った野菜も味噌汁に入れるだけでカサが減ってたくさんとれますし、満腹になりやすいのでダイエット効果も期待できます。

また、今回使用する春菊にはβカロテンやビタミンB群、ビタミンC、鉄分やカルシウム、カリウムなどのミネラル、そして食物繊維など非常に幅広い栄養素が含まれています。特に粘膜の健康を保つβカロテンや免疫力を高めてくれるビタミンCなどは寒さと乾燥で風邪を引きやすい時期に強い味方です。

油揚げはひと手間かけて油抜きするとダイエット効果アップ

大豆で作った加工品である厚揚げは油で揚げてつくられています。この厚揚げを料理に使うときは事前に熱湯をかけて油抜きすると良いです。

揚げてから時間の経った油は酸化していることもあり、酸化した油はダイエットにとって好ましくありません。キッチンペーパーで拭き取るよりも熱湯をかけることでしっかり油抜きすることができますよ。

さて、それではレシピをご紹介しましょう。

材料(2人分)

・春菊 1/2把

・厚揚げ 1/2枚

・だし汁 400ml

・味噌 大さじ1と1/2

作り方

1、厚揚げはザルなどにのせ、上から熱湯をまんべんなく回しかけ、面を返して裏側も同様にして油抜きをする。横半分に切り、1cmの厚さに切る。春菊は茎と葉に分け、4cmの長さに切る。

2、鍋にだし汁を入れて沸かし、厚揚げと春菊を加えてひと煮立ちさせる。

3、味噌を取り入れ、器に盛る。

ライター/圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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