【アメリカで話題のヨガ】創設者が解説!フローも人生も力強くなる「エルクサーヨガ」

Brien Hollowell

【アメリカで話題のヨガ】創設者が解説!フローも人生も力強くなる「エルクサーヨガ」

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私は10年間近くハードルに夢中だった。高校でこの競技を始めて、大学ではトップレベルの選手として活躍した。意識を集中させて、あの速さで、障害物など存在しないかのように走るあの緻密な競技が大好きだった。ハードルのトレーニングでは、走り込みと高度なハードルドリルに気が遠くなるほどの時間をかけ、重量挙げも取り入れていた。この練習はハードル競技には効果的だったが、私の股関節と首と腰はひどい故障に苦しむことになった。
私はエリート選手であるがゆえに生じた故障に薬ではない方法で対処して、できることなら治したいと思った。身体的な課題に挑むことに喜びを感じる私は、パワーヨガに挑戦することにした。そして、最終的にはアシュタンガヨガに取り組んだ。最初のパワーヨガのクラスほど難しいクラスはないと感じたことを覚えている。クラスをなんとかやり遂げることができて安堵したほどだ。
アシュタンガヨガの身体的なきつさはパワーヨガに似ていると感じた。ただ、感情を解放するのに役立ったという意味では、アシュタンガヨガがほかのどの運動よりも優れていた。私はアシュタンガヨガのおかげで、人としての本当の自分を発見することができた。また、それ以前は常にストレスを抱えていて不安を感じていたが、心が落ち着いて集中していると感じられるようになった。
それから9年がたち、ヨガによって人生が変わった自らの体験に突き動かされた私は、ヨガに対して運動選手なりの取り組みをしたいという思いを胸に、エルクサーヨガを立ち上げた。これはアシュタンガヨガの難度の高いポーズにパワーヨガの心血管系の効果を組み合わせたヨガで、運動性、アライメント、マインドフルネス、刺激という要素も組み込んだものになっている。身体性が優先されるために、自分の深い部分に入って安定した呼吸を見つけることと、身体的感覚に意識を集中させながら集中力や粘り強さを身に付けることが求められる。
そう、このヨガは強烈だ。このヨガをすると、心拍数が上がり、柔軟性と体力が高まる。心の面では、マインドフルネスを実践しながら、筋肉が働いている場所や関節のアライメントについて理解を深めていく。身体的な難題を突きつけられることによって、自分の本当の能力を解放することができ、サマーディ、つまり「至福の境地」への旅に踏み出す準備ができる。また、エルクサーヨガでは楽しさや新しい工夫の取り入れも大切にしている。決まったシークエンスはひとつもないため、インストラクターは指導する内容を自由に考えることができる。私たちはヒップホップやディープハウスなどの音楽をかけながらクラスを行っていて、生徒には好きな音楽や曲が聞こえてきたら歌ったり踊ったりしようと勧めている。エルクサーヨガのモットーは「自分らしくありのままに」だ。
エルクサーヨガの本質は最終的には、ポーズを完成させることではなく、その過程で自分自身を知ることにある。私たちは目の前のあらゆる困難に対処することを通じて、辛抱強さや粘り強さを身に付けられるように生徒たちを励ましている。自分の限界がどこにあるかが問題ではない。その限界に挑む勇気を持つことこそが大切なのだから。

初心者の方へ

1. 常に自分のマットを見つめていること!どのレベルのクラスでも、自分より経験豊かな人を見るとやる気がなくなってしまう。あなたにとって価値のある指導者は、あなたのインストラクターとあなた自身の体と呼吸である。

2. プロップスを利用して、安心して無理なくポーズに取り組めるようにしよう。たとえば、戦士のポーズⅢで、マットに下ろした手の下にブロックを置いたり、ハンドスタンドで壁を使ってみよう。

3. 自分の体を使ってポーズを修正しよう。たとえば、プランクやチャトランガで膝を床に下ろしてみよう。

4. 限界に挑まない限り、限界を知ることはできない。勇気をもって練習しよう。また、ポーズや瞑想を行うときは常に何か課題を見つけよう。

5. こつこつと地道に練習していくことが進歩のカギだ。意気込むことなく練習を始めて、こつこつとひたむきに練習していこう。そして、少しずつ練習頻度を高めていき、練習時間も延ばしていこう。

エルクサーフローの特徴

次ページ以降のシークエンスに挑戦するときには、以下のガイドに従って進めよう。

1. 瞑想から始める
エルクサーヨガではクラスの冒頭で短い瞑想をして、自分が自分の体のなかに存在していることを感じられるようにしている。5分間、スカーサナ(安楽座)かバーラーサナ(チャイルドポーズ)で呼吸に意識を集中させよう。

2. 体を目覚めさせるポーズでゆっくり動く
次に、マルジャリャーサナ+ビティラーサナ(キャット+カウ)、ブジャンガーサナ(コブラのポーズ)、ウッターナーサナ(立位前屈)のバリエーション、アドームカシュヴァーナーサナ(ダウンドッグ)など、ウォームアップとなるポーズを流れるように行おう。

3. 体を強化し温めるポーズを行う
ダウンドッグからプランクへ移行する動きを数回繰り返して、体の力を目覚めさせよう。次に太陽礼拝AとBをそれぞれ3回ずつ流れるように行おう。

4. 力とバランスに挑むポーズを行う
ここから全身を動かすポーズを入れる。スピーディなフローであるヴィンヤサで心拍数を上げ、アームバランスと戦士のポーズⅢなどの立位のポーズを長めにホールドしよう。心拍数が上がるカーテシースクワット(直立の姿勢から片脚を一歩引いて膝を床につくスクワット)や舟のポーズを組み込んで筋肉を疲労させる。さらに強度を高めるには、各ポーズのあとにヴィンヤサを入れる。

5. 立位のフローシークエンスを行う
次に立位のフローシークエンスに移る。ここでは、ポーズからポーズに優雅に移ることによって、動きの滑らかさと身体的感覚に意識を集中させることを重視する。心拍数を上げることよりも、ポーズを一つひとつ丁寧に体現することに集中しよう。この段階ではかなり疲れていると思うが、ポーズからポーズへの移行をうまくコントロールしよう。

6.最後の挑戦
エルクサーヨガの終盤では、自信のなさと練習に対する自己判断を手放すことによって、本当の自分を見つけるよう働きかけている。ウールドゥヴァダヌーラーサナ(車輪のポーズ)に挑戦しよう。

7. クールダウン
マットに腰を下ろして、心拍数を下げて体を休めよう。股関節を開くポーズ、座位の前屈腹部のねじりのポーズ、ハッピーベイビーのポーズを行おう。

8. くつろぐ
少なくとも5分間シャヴァーサナ(亡骸のポーズ)でくつろいで練習を締めくくる。

by Nicole Calhoun
photos by Brien Hollowell
translation by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.77掲載

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