2年間で45kg減量したアデルが語る「私がワークアウトし続けた本当の理由」
約5年ぶりに新曲をリリースすることが決定したアデル。彼女の変貌に注目が集まっている。
2021年10月に待望の新曲をリリースすることが決定、雑誌アメリカ&イギリス版『Vogue』の表紙を飾ったアデル。2016年以来、なんと5年ぶりのシングルになる。その間、アデルはSNSでセルフィーを披露したことはあったけれど公の場所には登場しなかった。久しぶりに表舞台に登場した彼女の変貌に注目が集まっている。
ワークアウトしているときは不安を感じなかった
以前から痩せたとファンの間で騒がれていたが、最新のインタビューでアデルもそれを認めている。なんとこの2年で45kgも痩せたという。ダイエット方法はエクササイズ。体重を健康的に落とす方法としては定番だけれど、彼女は痩せるために運動したわけではないと語る。目的は不安障害に対処するため。アデル曰く「ひどい不安障害なの。不安にどう対応するか、セラピーで色々学んだけれど、今の私はただ不安を受け入れてもいる。取り除こうとすればするほど、悪化することを知ったから」。
エクササイズは彼女にとって不安にならないためのツール。「ワークアウトしているときには不安を感じないことに気がついたの。減量するのが目的ではなかった。もし身体を強くし、それを目で見て感じることができるのなら、自分の感情や心も強くできるって考えたの」。不安な気持ちに惑わされないように何かに集中するためなら「編み物でもよかったかもしれないけれど、そうはならなかった」。アデルの場合は自分にパワーがあることが感じられるエクササイズがメンタルにもプラスに働いたよう。「だから午前中にウェイトトレーニングをして、午後にはハイキングかボックスエクササイズ。そして夜には有酸素運動をやった」。これはなかなか一般人には実行できない量。アデルも「仕事がなかったからできたこと。多くの人はこういうルーティーンではできない」(ちなみに一部の専門家からはエクササイズしすぎも体にはよくないという指摘の声もあるのでそのまま真似するのは要注意)。
SNSにアップしなかった理由
減量したり体を鍛えたりするとき、その変化をSNSにアップするセレブが多い。でもアデルはそういう「ダイエット日記」は披露しなかった。アデル曰く「これは自分のためにやったこと。誰かのためではないのにどうしてシェアしなくてはいけないの? これは私の体よ」。ありのままの体型を認めるボディポジティブのトレンドが広まる中、ボディポジティブの真意を理解せずに「痩せることが悪」と捉える人もいる。実際アデルが痩せたことにも批判や失望の声が上がった。そういったネガティブな声に対して彼女はこう語る。「批判は気にしない。体型をポジティブに受け入れるのに太っている必要はない。どんな体型でもサイズでもボディポジティブになれる。痩せても私は私なの」。
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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